~浅間山の展望台、深秋の似合う山~
長日向-鼻曲山-霧積温泉-剣ノ峰- 角落山-はまゆう山荘 |
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前日の夜から、今シーズン初めての寒気が日本列島を通り抜けていた。朝方の上信越の天候に影響はあるだろうか。 今日登る鼻曲山は、上信の高峰、浅間山のすぐ隣にある標高1655mの中級山岳だ。 うまくいけば快晴の下、雪を被った浅間山の展望が間近に見られるかもしれない。しかし天候の回復が思わしくなければ、寒空の中の眺めのない山行となるだろう。アメダスの雨雲の動きを見ると、ぎりぎりのタイミングのように思われた。
鼻曲山の後の山行予定としては、静かな山の湯として人気のある霧積温泉に泊まり、翌日は角落山へ登頂。反対側の群馬県倉渕村に下りることにしている。 日本の代表的なリゾート地である軽井沢の裏側に、こんな渋い山塊があるのはちょっとした盲点である。
●静かな山の駅からバスで軽井沢へ 早朝、高崎線の車窓から見る上信の空は分厚い雲。しかしそのうち雲は薄くなり、信越線で横川駅に着く頃は青空となった。 天気が悪ければ鼻曲山は明日にし、今日は横川駅から旧中山道を歩く案もあったのだが、それはこの爽やかな天気の前にボツとなる。 長野新幹線の開通により、信越線は平成9年に横川駅以西の碓氷峠を越える部分が廃線になった。今はここ横川駅が終点で、信越線は盲腸線のようになってしまっている。そのせいか、「峠の釜めし」で有名なこの駅も何となく静かな雰囲気がある。 横川駅から軽井沢駅へはJRのバスで、標高800mを越える所まで上がる、紅葉はやはり遅れ気味だ。 信州側に下り出すと、目の前に真っ白な雪を被った浅間山が大きく現れた。今日の山行への期待が大きく膨らむ。 軽井沢駅で北軽井沢行きのバスに乗り換えて、長日向で下車。10名以上のハイカーが前後して歩く。やはり紅葉の季節には人気がある山のようだ。 |