~浅間山の展望台、深秋の似合う山~
タイトル
はなまがりやま(1655m)、
つのおちやま(1393m)
2005年10月24日(月) 晴れ後曇り

7:35きりづみ館-7:50鼻曲山登山口-8:10鼻曲・角落山分岐-8:20十六曲峠8:30-9:10剣ノ峰展望台9:20-9:25剣ノ峰-10:00鞍部10:05-10:40角落山11:25-11:45鞍部-12:10赤沢林道-12:55赤沢橋13:00-13:10白沢橋-13:30はまゆう山荘15:20-[倉渕村営バス]-15:35権田車庫15:55-[群馬バス]-17:12高崎駅17:33-[高崎線]-19:06赤羽駅 歩行時間:4時間45分

マップ
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●個性ある怪峰を越え群馬側へ下る (きりづみ館~剣ノ峰~角落山~はまゆう山荘)
朝は意外と暖か。宿の外にかかっている寒暖計は8度だ。もっと冷えないと紅葉の色づきもいまひとつとなってしまう。今年はどこもこういう日が続いているのだろう。

紅葉の尾根道
紅葉の尾根道

天気はまずまず。朝食を1時間早めてもらい、7時半に出発する。分岐までは昨日下った同じ道を辿る。林道までの登りはホイホイ坂と呼ばれている。これくらいの坂は朝飯前、というノリで昔人は登ったのだろうか。

Y字の分岐で、今度は剣ノ峰・角落山方面の道に入る。昨日の鼻曲山コースほどは歩かれていないようだ。
平坦な道をしばらく進んで十六曲峠。導標が半分折れて「十六」までしかない。笹に囲まれた、他に何もないところだが気持ちのいい場所なので少し休憩する。

以後は緩やかな登りが中心で、カラマツや広葉樹の豊かな落ち葉道を進んでいく。樹間から浅間隠山、南方向には留夫山から一の字山への紅葉の尾根が見える。遠く関東平野の上には雲海が出ている。
大岩の縁を通るあたりガレ場があり、鎖と梯子がかかっている。そこを越えてなおも静かな尾根道を行く。
日差し明るい道
日差し明るい道
角落山頂上
角落山頂上
角落山から浅間山、鼻曲山
角落山から浅間山、鼻曲山
浅間隠山
浅間隠山

いったん下って、さっきから前方に見えていた剣ノ峰への登りとなる。急ではあるが、この登りは特に悪いところはない。少し行くと右下に幅広の道が通っているのが見えるが、剣ノ峰への巻き道なのだろうか。
登り着いた稜線を左へ少し行くと、まずは西面が大きく広がる展望台だ。
昨日はっきり見えていた浅間山は雲に隠れ気味。すぐ左に鼻曲山が並んでいる。ここから見る鼻曲山は特徴的な姿を見せてはいなくて、左右対象の端正ないでたちである。
足元は絶壁なので、疲れて足がふらついていると危険な場所である。
戻って数分で、三角点のある剣ノ峰頂上(1430m)である。遭難碑がある。やはり北西面の展望が開けている。

さて、今日の核心部はここから鞍部への急激な下り道である。剣ノ峰頂上からしばらくは平坦な道だが、背丈ほどの笹が左右に伸びる。
やがて、落ちるような下りに入る。木の根や岩に足をかけ、曲がりくねった細い踏み跡をトラバース気味に高度を落とす。足元が切れ落ち、高度感たっぷりの場所もある。紅葉を楽しむ余裕はない。
登りだとそれほどでもないだろうが、下りだとちょっとした弾みで勢いがついて、足を踏み外すのが恐い。そうなったら一巻の終わりだから慎重の上にも慎重に、一歩一歩下っていく。

一度平坦になるものの、さらに急坂が続き、ほぼ垂直の斜面にロープ4箇所、鎖場1箇所と続く。これは久しぶりの大仕事だ。アルペンガイドではここのタイム表記は「下り50分、登り40分」とある。これは誤植と思っていたのだが、実際下ってみるとあながちミスでないように思えてしまう。
鼻曲山や角落山塊は、標高は突出してはいるが、そのゴツゴツした個性あるイメージから西上州の山々の仲間としてとらえるのが妥当な様である。

ようやく鞍部に下り立ってほっと一息。後で下る予定の赤沢林道への道が通じている。
ここには進行方向に「角落山(女坂)」との指導標があるがこれは間違いで、右手に1分ほど下ったところが角落山の登り口となる。
なおここには角落山に続く道の他に、剣ノ峰の南面を巻く方向にもテープがある。さっき剣ノ峰の登りで右下に見えた道とつながっているのかもしれないが、こちら側から見る限り笹薮だけで、ほとんど道形は認められない。
角落山へは、岩場はあるものの登りやすい。緩やかなヤセ尾根に上がり、妙義山や浅間隠山を見ながら、祠と鳥居の立つ角落山頂上に着く。

南面は樹林で隠されているが北面は開けて180度の展望である。鼻曲山では木に隠されて見づらかった四阿山など、信越方面の峰々も見えている。浅間山も雲は取れたが自分の頭上は雲が厚く、日が差さず寒い。

赤沢林道から角落山を見上げる
赤沢林道から角落山
権田バス停
権田バス停

昨日あれだけ雪を被っていた上信・上越の山だが、1日だけでずいぶん溶けるものだ。浅間山の中腹は白い山肌から針葉樹林がにょきにょきと生えているのがよく見えるし、谷川連峰もまだ白く残っているのは頂上部のほんの一角だ。
これらの山は3回雪が降れば根雪になる、と言われる。またしばらくは寒気はやってきそうもないので、とりあえずは元の雪のない姿に戻りそうに思える。

鞍部に下り、赤沢林道への道を下山する。このコースは女坂と言われ、角落山から直接下る男坂と比べての名前であろう。男坂は先ほどの剣ノ峰からの下り以上に難路とのことで、今回は女坂を下ることにする。
枯れ沢を緩やかに下るが、テープやペンキマークが随所につけられているので、枝道に迷い込む恐れはない。水場を過ぎて堰堤を越えると、駐車場のある角落山の登山口に下り着く。短いながらも充実した登山路であった。

正面の浅間隠山を見上げながら、倉渕村目指して沢沿いの林道を下る。振り返ると角落山と思われる怪異なコブが見送ってくれている。平安時代の武将・碓氷貞光に角を切り落とされた鬼が逃げ込んだとの伝説が残されている山であるが、こちら側から見ると山自体が、角のまだ生えている鬼の顔をしている。

りっぱな建物の倉渕村「はまゆう山荘」の前に出て、今回の山はおしまいとなる。バスを乗り継ぎ、山間の静かな村の風景を見ながら高崎駅まで戻る。


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