~展望と変化に富む加賀の霊山~
タイトル
いおうぜん(896m)
2004年5月1日(土)曇り後晴れ


見上峠-白兀山-大沼-見上峠
マップ
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石川県地図

アルペンガイドの「白山・北陸の山」を読んで、この地に興味が湧き始めた。
第一候補は加賀白山とともに、今年初めに遭難騒ぎのあった大長山・赤兎山周辺の奥越山地。ここは初夏から夏に登りたい。
今の季節は展望と新緑、春の花が楽しめ、アクセスが比較的いい山を選んだ。

都心からはアプローチが大変だが、夜行バス利用でなるべく安く上げることにした。

翌日の富士写ガ岳へ
大沼(おおいけ)
医王山の北側にある大沼(おおいけ)
2004年5月1日(土)前夜発

22:30都営三田線・高島平駅前-[夜行高速バス]-6:20兼六坂(兼六園下)6:35-[バス]-
7:10医王山スポーツセンター-7:40医王の里7:55-8:30西尾平-8:50しがらくび8:55-9:30白兀山10:00-10:15しがらくび-10:30覗-10:40白兀山分岐-11:20大沼11:50-12:25白兀山分岐-12:35覗12:45-13:00しがらくび-13:25白兀山14:15-14:45白兀山分岐-15:00しがらくび-15:30西尾平-16:10スポーツセンター
16:37-[バス]-17:18兼六園下-兼六温泉-金沢駅(岡ホテル泊)

歩行時間:6時間40分

●2日間の交通費等
高島平駅前-金沢駅前(兼六坂)日本中央バス往復割引12960円
兼六園下-医王山スポーツセンター北陸鉄道バス往復1060円
岡ホテル(金沢駅前)1泊宿泊料5250円
金沢駅-加賀温泉駅北陸鉄道往復1480円
加賀温泉駅-山中温泉加賀温泉バス往復820円
山中温泉-我谷吊橋タクシー2080円
栢野大杉-山中温泉山中温泉周遊バス300円
兼六温泉、山中温泉片山津温泉日帰り入浴料各350円

石川・富山県境の医王山(いおうぜん)は、金沢平野から立ち上がる穏やかで大きな山である。かなり上部の方までバスが通り車道も発達しているので、地元の人にとっては半日行程で登れる至便のハイキングコースとなっている。

白山周辺の山の中にあって他と離れた独立山塊で、この山だけで一つの山域として扱われることが多い。複雑な地形、鳶岩(とんびいわ)に代表される奇岩、深い谷など、いろいろな山の要素がコンパクトに詰まっている感があり、登山として楽しめる山である。
また、名の通り薬草が採れる山として知られており、古くは泉鏡花、室生犀星の小説に医王山が取り上げられるなど、歴史の深い山とも言える。

夜行バスは金沢駅前を過ぎ、終点の兼六坂で下りる。日本三名園の一つに数えられている「兼六園」がある。車道を200mほど戻ると路線バス停があり、医王山登山口まで通じている。
登山口行きの一番便は金沢駅発ではなく、ここ兼六園が始点なのでちょうどいい。
夜行バスに大きな遅れでもない限り、この路線バスにうまい具合に接続できる。都心からのアプローチとしては実に効率のよい一例と思う。