2015年4月25日(土) | |||
◇ | 八溝山登山口駐車場 | 12:10 | |
八溝林道 県道28,33号 国道461,349号 県道60号,黒坂林道 |
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13:50 | 竪破山登山口駐車場 | 13:55 | |
14:00 | 不動石 | ◇ | |
14:20 | 弁天池 | 14:23 | |
14:27 | 太刀割石 | 14:30 | |
14:40 | 黒前神社 | 14:42 | |
14:47 | 八溝山 | 14:55 | |
15:00 | 黒前神社(舟石,甲石) | ◇ | |
15:25 | 登山口駐車場 | 15:30 | |
県道60号 国道349号,県道31号 大菅温泉立寄り |
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18:15 | 那珂IC | ◇ | |
常磐自動車道 首都高 |
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20:00 | 目黒IC | ◇ |
県道を南下していくにつれ、雨は止み日差しが戻ってきた。のどかな山里の風景を眺めながら、カーナビに登録されていない黒坂林道に入り、やがて竪破山登山口に到着する。
山名の謂れとなっている太刀割石 |
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竪破山 (たつわれやま)とは漢字も読みも難しいが、山頂付近にある真っ二つに割れた石がその名の由来となっているそうだ。源義家伝説の山として知られており、登山口の案内板にも「茨城百景」としてこの山が紹介されている。
もう2時を過ぎているが、登降はせいぜい1時間あまりなので今日の2番目の山とした。
杉林を登っていくと、何やら黒光りする物体が。不動石というものらしい。地蔵が祭られ、上から湧き水が流れ落ちて濡れているため、イルカのようだ。
さらに登っていくと、手形石、烏帽子石など次々と現れる。この山は杉林の登山道が続き眺めは乏しいが、各所に大きな石があって、それがビューポイントになっているようだ。山の谷間を埋め尽くす巨大な岩は、義家が腰を下ろしたと言われる畳石とのことだ。午前中登った八溝山には八溝五水、この竪破山は七奇石が見所となる。
足元にはタチツボスミレに加え、エイザンスミレが多い。中には真っ白な花のエイザンもある。
道は尾根の反対側となり、炭焼き跡を見ると弁天池に着く。
鳥居をくぐって山頂への近道があるが、名物の太刀割石を見に、左の尾根を行く。明るい台地置かれた直径6~7mはありそうな大石は、見事に真っ二つになっていた。これは、どうやったらこんなにきれいに割れるのだろう。
伝説では武将が太刀で割ったことになっているが、それはあくまで言い伝えだ。雷のような自然現象でも、これほどまでに完璧に切れるようには思えない。何かの衝撃でいったん割れた後、切断面を上にして長い時間をかけて均(なら)されたと考えるのが普通だろうか。
インパクトのあるものを見た後は、山頂を目指すのみ。ちょっと道がわかりにくく迷ったが、ほどなく黒前神社に着く。ここにも舟石と甲石というのがあった。
長い階段を登って少し歩くと、展望台のある竪破山山頂である。展望台に上がってみるが、周囲の木々が伸びて眺めは今ひとつの感がある。それでもさっきまで登っていた八溝山や、茨城のもうひとつの名山である高鈴山などが見えた。風が強いのですぐに下りる。
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下山は鳥居をくぐって、来た道を戻る。太刀割石に下ってから神楽石、奈々倉の滝経由で下るコースもあるようだが、時間も時間なので最短距離で行く。それでもこの時間から登ってくる人を何人か見た。手軽に登れる山ゆえ、地元の人にとっては「午後からの山」なのかもしれない。
駐車場に戻り、黒坂集落の風景を見ながら帰路に着く。途中大菅温泉に入っていくが、これが湯ざわり良くいい香りがし、掘り出し物のいいお湯だった。
最近は外国人がこぞって日本にやって来て、ちょっと有名な場所ではいろんな言葉が飛び交っていたりするのだが、こういった静かで、あまり知られていない日本の原風景はまだまだたくさんある。
常磐自動車道で帰京する。