山の写真集 > 大菩薩 > 浜立尾根から滝子山
  • -青空に映える新緑-
  • 笹子駅-スミ沢-浜立山-滝子山-立河原-初狩駅
  • 大菩薩
  • 山梨県
  • 浜立山(1492m), 滝子山(1610m), 穴沢山(984m)
  • 2017年5月21日(日)
  • 14.0km
  • 6時間25分
  • 1010m(笹子駅-滝子山)
  • -
  • -
  • 中央線, 京王線
天気1

 

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2017年5月21日(日)
新宿駅 5:18
  中央線
6:13 高尾駅 6:14
  中央線
7:06 上野原駅 7:10
7:28   稲村神社
7:35   桜公園
8:03   道証地蔵(登山口) 8:10
8:20   浜立尾根
9:10   寺平 9:15
9:55   浜立岩 10:30
10:35 浜立山
10:55 寂しょう尾根分岐
11:10 滝子山 11:45
11:50 滝子山三角点
12:12 桧平
12:37 北方川西尾根分岐
12:45 フタマタ沢ノ頭 12:53
13:10 穴沢山
13:50 登山口 13:55
14:10   立河原
14:40 初狩駅 14:41
  中央線
15:23 高尾駅 15:32
  京王線
16:24 新宿駅

 

1週間前の週間天気予報では、この日曜日の天気が雨の予報になっていたので、先週あまり天気よくない中を川苔山へ出かけたのだが、結局この日は超のつくほどの快晴になった。
滝子山のバリエーションルートを歩く。登路は浜立尾根、降路は北方川東尾根で立河原に下山し初狩駅へ。立河原ルートは登山道として整備されておりバリとは言えないかもしれないが、エアリアマップにはまだ載っていないようである。


浜立岩から、三ツ峠・黒岳など御坂の山々と富士山を望む

朝の笹子駅

朝の笹子駅

笹子周辺の田んぼの多くは田植えが済んでいた

田植え済み

スミ沢登山道から浜立尾根への取り付き点には、低いところに赤いテープが巻かれている

取り付き点

浜立尾根の下部はきつい直登が続く

新緑の直登

浜立南稜との合流点付近。スミ沢のもっとずっと手前、大鹿林道沿いからこの浜立尾根に直接上ってくるのは浜立南稜と呼ばれ、踏み跡もある

南稜分岐付近

南稜合流点から上は岩がちの尾根となるが、踏み跡はしっかりとついている

岩が多くなる

フモトスミレ(浜立尾根)

フモトスミレ

浜立岩から西面の展望。登ってきた浜立尾根が緑鮮やか

緑の山

浜立岩はイワカガミの群落地だった

イワカガミ群落

南関東・甲信の山で咲くイワカガミは、正確には(アカバナ)ヒメイワカガミと呼ぶそうだ

イワカガミ

浜立山は展望もない地味なピーク

目立たない山頂

寂しょう尾根との分岐地点

寂しょう尾根分岐

滝子山の山頂

滝子山山頂

滝子山山頂から北に目を転じると、大菩薩嶺や雁ヶ腹摺山、大谷ヶ丸がよく見える

大菩薩方面


日差し眩しい笹子駅を出発。土曜日も好天だったため登山者は分散し、この日の中央線はそれほど混雑していなかった。
今日の最高気温は30度超えが予想されており、朝のひんやりした空気はない。国道沿いの気温表示はすでに20度になっていた。
周囲の山は明るい緑に包まれ、国道沿いはすでに田植えが終わっていた。歩き始めの車道歩きは、いつもなら涼しい中を歩けるのだが、今日は初めから日差しギラギラだ。夏本番と違ってまだ空気が乾燥しているので、うだるような暑さではないのでまだいい。
稲村神社を過ぎ、滝子山を見上げながら坂を登って桜公園まで来ると、ようやく樹林のある林道となって日差しが遮られる。それでも登山口の道証地蔵までは駅から約1時間、けっこう長かった。
スミ沢に下り、水の流れを見てホッと一息。しばらくは樹林下の登山道で、登りでありながら汗がスーッと引いていく感じがした。

さて、浜立尾根の取付きはこのスミ沢登山道から分岐する。鉄塔を2基見た先で登山道が右にカーブする手前、右斜面に赤テープがありそこから踏み跡が上がっていた。意外とすんなり見つけられた。
今までスミ沢登山道を歩いていて、この覆いかぶさるような薄暗い右斜面がうっとおしく感じられたものだ。
最初こそジグザグに踏み跡はついていたが、ほどなく直登に変わる。尾根に上がると落葉樹の森となり、きつい登りから解放されたかと思いきや、すぐにまた急登。時には小さな岩場を縫いながらどんどん登る。
南面の切り開きから山々が見えた一箇所を除けば、こんな一本調子の登りが延々続いた。

右から浜立南稜を合わせると、ようやく傾斜は穏やかになった。あたり一面、ミズナラの新緑が陽光を受け光り輝いている。寺平の平坦地でどっこいしょと腰を下ろす。スミ沢登山口からここまでの標高差は実に500m、ずっと登り詰めだった。
気持ちいい尾根歩きもつかの間、踏み跡は再び急登となった。しかしこの段階ではもう山頂(浜立山)目指しての登りになっているので、「あと一息」の感が強い。足元にはフモトスミレも見られるようになり、季節が春先へ少しずつ戻っていくのを感じる。

再び斜度のない稜線となる。浜立山はもう目と鼻の先だが、その前にこのコース随一の展望地である浜立岩に寄っていく。標識はないが赤テープが右手に分岐する踏み跡を示していた。
少し下ってから登り返すと岩場となり、その斜面はイワカガミの葉でぎっしりと埋め尽くされていた。花もたくさん咲いている。
スミ沢からここに登って来るまでは、葉さえも全く見ていなかった。ここへきて突然現れた大群落である。この付近では、もう何年も前に寂しょう尾根でイワカガミを見ていたが、今日のルートはあまり期待していなかったので、嬉しい誤算である。

滝子山三角点の標高は1590mで、山頂標識のあるところ(約1610m)より低い

三角点のほうが低い

桧平~藤沢に下る尾根道はミズナラ林が続く

ミズナラの新緑

新緑が日の光を透かして瑞々しい

透過光

藤沢への下山路は左(北)へ尾根を外れるが、北方川東尾根ルートはさらに尾根通しに進む

尾根通しに

アカマツの茂る穴沢山山頂からは、麓の建物がはるか下に見える

穴沢山

穴沢山付近から、ヤマツツジ越しに滝子山の3つのピークを見上げる

滝子山を見上げる

穴沢山から先はところどころ補助ロープのついた岩尾根を下る

岩尾根を下降

東尾根の末端で林道に出る

林道へ

北方川東尾根と西尾根との合流点

西尾根との合流点

立河原付近から、中央自動車道越しに滝子山を望む

振り返り見る

初狩駅に到着

初狩駅へ


イワカガミの群落地を越えたところが浜立岩で、南面を中心に素晴らしい展望が広がった。気温が高くややモヤっているものの、真正面に富士山、そして三ツ峠、黒岳、本社ヶ丸など新緑たけなわの御坂の山々、丹沢や南アルプスも。足元の尾根も緑鮮やか。奥多摩のハナド岩や飛龍山禿岩と並ぶ展望台である。
巷の山行報告を見ると、滝子山に行かずここ浜立山で下山する人もいるようだが、それも納得である。

分岐点まで戻り再び稜線を歩く。浜立山は南面のちょっとした高まりに過ぎず、気付かず通り過ぎても不思議ではない。
ルートはこの先、小さなアップダウンを交えながら緩やかに高度を上げていく。左の斜面には植林のカラマツが目立ち始め、進む方向には時折り、滝子山のとんがった山頂部が現れる。
滝子山は中央線や中央自動車道から見上げると、大きくせり出した山体からツンと突き出た山頂部が形よく、中央線沿線の山の中でもひときわ目立つ存在である。

寂しょう尾根を合わせるあたりでは木々の緑も軽くなり、周囲の眺めが効いてきた。トウゴクミツバツツジは時々見られるが数は少ない。今年のツツジはどうやら全体的に裏年のようだ。
コブをいくつも超えて、人の気配がしてくると一気に頭上が明るくなり、滝子山山頂に着いた。

富士山や御坂の山、麓の様子がよく見える。南面だけなら浜立岩の方が眺めがいいが、ここからは北側の大菩薩嶺や雁ヶ腹摺山、大谷ヶ丸方面もよく見える。そちらのほうはまだ新緑ラインは到達していないようだ。
11時を過ぎてもまだ青空いっぱいで、日差しも強力。今日もまた快晴の1日のようだ。関東の最近の天気はどうも、完全な晴れか大雨かと極端になる傾向がある。
金髪の外国人(男二人)が登ってきて、富士山を指しGreat!と叫んでいた。山頂直下の斜面にはここにもイワカガミが少し咲いている。今日の行程でイワカガミを見れたのは、浜立岩と滝子山山頂の2箇所だけだった。

初狩方面へ下山する。1590mと、山頂より低いところにある三角点を過ぎて東方向へ一途の下り。中腹はやはりミズナラなどの新緑がすばらしい。斜度のない平坦な尾根歩きの部分もあるので、足がはかどるコースだ。
桧平に着くと、藤沢経由の従来のルートとは別に、大鹿林道に出て初狩駅または笹子駅に下りるルートも、指導標が示していた。この道はどうやら最近のエアリアマップでは掲載されているようだ。

今日は藤沢方面の道をなおも行く。アカマツ林を見たすぐ先に北方川西尾根に入る踏み跡があり、テープもついていたが少々わかりにくい。今日下る予定の東尾根に比べ、こちらはやや上級向けか。
さらに下って、藤沢ルートでは北に尾根を外れていくところにも指導標が立つ。ここはフタマタ沢ノ頭と呼ぶそうだ。ここでは、さらに尾根通しの方向に「立河原65分、初狩駅90分」との標識もある。
この北方川東尾根ルートはある程度整備された登山道のようだ。滝子山をめぐるルートも、先ほどの大鹿林道ルートが歩けるようになってずいぶん選択肢が広がった。浜立尾根、寂しょう尾根はバリエーションだがかなり歩かれている。大菩薩嶺からの縦走コースもありバラエティに富んだコース採りができる。

東尾根に入ると、眺めのいい鉄塔基部を過ぎた後はけっこうな急坂が続いた。岩っぽいところには長いロープが下がっている。
檜林の穏やかな道が続いた後、着いた穴沢山は細い岩尾根のピークで、足元に遥か下の麓の建物が見下ろせて高度感があった。
左右に補助ロープのかかった岩場を下っていく。右手に滝子山の3つのコブが見える。ヤマツツジが咲きなかなかいい眺めだ。その先、もうひとつ眺めのいい岩ピークに上がった後は尾根を外れて北方川沿いの谷間に下りていく。
大月市のおなじみの指導標は出てこないが、初狩駅や滝子山を示す素朴な案内は継続して見られる。もうひとつ鉄塔を見た後は、下に見える沢を目指してひたすら下っていく。やがて細い林道に出たところで登山は終了となった。

中央自動車道をくぐり、立河原の住宅地に入る。国道に出ると立河原バス停で、フタマタ沢ノ頭の指導標に書かれていた「立河原まで65分」と、ほぼ同じ時間で下ってこれた。振り返るとここからも滝子山の特徴ある山体がよく見えた。
それにしても麓はさすがに暑い。今はすでに30度くらいあるのかもしれない。山の上は日差しの下でジリジリするところもあったが、今思うとやはり涼しかった。
今年の夏はまた暑くなりそうだ。いや、こういう年に限って梅雨が長く冷夏になることもある。

初狩駅までは国道を外れ、川沿いの道をてくてくと30分弱歩くことになる。携帯で中央線の時刻を確認すると、次の便に間に合うか微妙なところだった。それを逃すと次は1時間後になってしまう。ちょっと小走りで、駅横の酒屋に寄ることもせずに初狩駅に来た電車に飛び乗った。
冷房の効いた車内では、他の登山グループが缶ビールで乾杯していた。自分はひたすら我慢である。