2019年6月16日(日) | |||
◇ | 新宿駅 | 6:29 | |
京王線 北野駅乗換 |
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7:21 | 高尾山口駅 | 7:23 | |
7:38 | ろくざん亭 | ◇ | |
8:00 | 金比羅台 | ◇ | |
8:20 | ケーブル山頂駅 | 8:25 | |
8:35 | 2号路北側~4号路 | ◇ | |
8:45 | 吊り橋 | ◇ | |
9:00 | 美人ブナ | 9:05 | |
9:20 | 高尾山 | 9:35 | |
9:47 | 6号路 | ◇ | |
9:55 | 沢 | ◇ | |
10:40 | 琵琶滝 | ◇ | |
11:00 | 高尾山口駅 | 11:08 | |
京王線 | |||
12:08 | 新宿駅 | ◇ |
6月の高尾山は初めてだ。大雨の土曜の後、日曜は朝からきれいな青空が広がった。
6号路の上部は沢を歩く [拡大] |
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京王線高尾山口駅で下り、いつも通りにろくざん亭登山口から登り始める。ケヤキやシデなどの落葉樹もすっかり緑濃くなり、ぱっと見では常緑樹と見分けがつかなくなってきた。
金毘羅台に上がるとスカイツリーや都心高層ビル群がいつにもましてくっきり見える。梅雨の晴れ間の山は春先や夏よりも眺めがクリアである。
ケーブル山頂駅から2号路~4号路へ。今日は気温が30度を超すとのことで、樹林の下ならそこそこ涼しいだろうと思っていたが、4号路の日の差さないところなどは快晴でも夕方のように薄暗く、涼しいを通り越して寒いところもあった。
道がカーブするところで大きな倒木があり、露出した根元で登山道がめくれ上がり、しかもぬかるんでいた。
吊り橋を渡っていろはの森へ。周囲はオールグリーンで日差しが届かず暗いが、9月あたりの疲れた緑ではなく、まだ6月の緑は精気があり、生命感が溢れている。
いつものようにブナを一通り見た後は、久しぶりに高尾山山頂に寄っていく。富士山を久しぶりに見た気がする。山頂部分は、この時期にしては雪の量が多い。丹沢の尾根は雲を被っていた。
空の青さが気持ちよく、空気がおいしい。休みの日ならごった返す山頂も、時間が早いからか、まだ十分許せるくらいの人出だ。
今日は下山に、6号路を初めて歩いてみることにする。
山頂を越えて分岐から5号路に入り、3号路への道を分けて大きなモミの立つ6号路へ。階段の急降下が続き、下るのに苦労している人がいる。照葉樹の森の中で涼しい。
下りがいったん終わると、沢沿いの狭い谷間の道となった。沢沿いと言うよりも、水の上をそのまま歩いていったり、飛び石伝いで渡っていくところがあった。
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昨日の大雨で水かさが増していたこともあるかもしれないが、高尾山でこれほど水と対峙するような、野趣あふれるルートがあるとは知らなかった。こんな道なので当然暑さとは無縁で、真夏日となった今日にはうってつけのコースである。
もちろん高尾山なので、整備の行き届いていなくて通過に危険を感じるようなところはほとんどない。こういう日だからか、登ってくる人がそれこそ引きも切らずにやってくる。一部では行列ができ、登山道自体は幅が狭いので通過待ちに足を止める回数も多い。小さな子どもを連れた家族も続々と来る。夏の6号路は人気のコースのようだ。
カツラやサワグルミといった、沢沿いに見られる樹木があるかと観察しながら歩いたが、標高が低いからかあまり目立ったものはなかった。先っぽが尖った複雑な鋸歯の丸い葉はフサザクラ、カエデのような分裂形の大きな葉はウリノキだろうか。
ベンチのある所を過ぎると、登山道は沢と数メートルの距離を置くようになり、穏やかになる。ただ狭い谷間の道であることは変わらず、対面者と行き交うときは片方が道を譲る。普通の山なら当たり前だが、高尾山の場合はどちらかが譲らなくてもすれ違うことができる登山道がほとんどだ。6号路だけ違うようだ。
琵琶滝を見て、登山口に下り立つ。
自分は下山したのに、まだこれから登る人が圧倒的に多く、ケーブルカーも混雑していた。今日は真夏日だとは思っていたが、麓は比較的涼しい。振り返り見る高尾の森は青空の下、はじける様な初夏の緑がよりいっそう輝いていた。
あとは車道を歩いて高尾山口駅に戻る。駅前の水道で泥だらけになった靴を洗う。こういうことも高尾山で初めてだ。
高尾山のもう一つの魅力を知った1日だった。まだガラガラの京王線に乗り、お昼過ぎまでに都心へ戻る。