2016年7月3日(日) |
◇ |
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五反田IC |
4:35 |
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首都高 中央自動車道 |
◇ |
勝沼IC |
5:50 |
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国道411号他 |
6:25 |
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柳沢峠 |
6:35 |
7:03 |
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柳沢ノ頭 |
◇ |
7:17 |
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ハンゼノ頭 |
7:27 |
7:37 |
無線中継所 |
◇ |
8:05 |
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藤谷ノ頭 |
◇ |
8:30 |
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無線中継所 |
◇ |
9:03 |
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鈴庫山 |
9:37 |
10:07 |
ハンゼノ頭 |
10:20 |
10:37 |
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斉木林道 |
◇ |
10:45 |
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柳沢峠 |
11:25 |
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国道411号他
のめこい湯立寄り |
14:30 |
八王子IC |
◇ |
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中央自動車道 |
15:30 |
高井戸IC |
◇ |
初狩PAから見る富士山は大きな笠雲を被り、空のあちこちに奇妙な形の吊るし雲ができていた。笹子トンネルを抜けると雨が降っていた。梅雨の晴れ間の予報だったが、実際は不安定な空模様である。
山の上は大雨かもしれないが、登山口の柳沢峠まで、行くだけ行ってみる。ところが意外や意外、奥多摩や大菩薩の山々は雨どころか霧もなく、見通しは良かった。このあたりは雨の降っていた勝沼より東に位置しているからだろうか。
甲府盆地方面が開けた鈴庫山(すずくらやま)山頂
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6時過ぎに柳沢峠に着く。駐車場にはすでに5台ほど停まっていた。曇りの天気の中、まずはハンゼノ頭目指し出発する。
カラマツ林は緑濃く、山全体の色彩感は乏しくなった。その中ヤマボウシのクリーム色の花だけがくっきりと浮かび上がっている。
上の方はガスが出ている。竹森林道への分岐を見て高度を上げると若干ガスっぽくなるが、柳沢ノ頭からは富士山がよく見えた。八合目から上は雲の中だが、低いところはきれいな雲海になっている。勝沼の雨で、諦めて帰らなくて良かった。
再び濃緑の樹林帯。ツツジもほぼ終わっており、草原状の花もほとんど見ない。マルバダケブキはあちこちで葉を出しているが、花はまだだ。吹き抜ける風だけが気持ちよい。
あずまやの立つ鞍部へ。左は今日初登頂予定の鈴庫山だが、先にハンゼノ頭からの稜線を往復してから行くことにする。
ひと登りで、360度展望のハンゼノ頭に着く。白い帽子をかぶった富士山や雲海が広く見渡せ、振り返れば奥秩父も見える。が、山頂のツツジは終わっており、やはり冬の葉の落ちた時期のここからの眺めに比べると、今は木が展望の妨げにになってしまって少し物足りなさはある。
北への稜線を辿る。ハンゼノ頭を巻く道を合わせ、緩やかに登り返す。無線中継所の横に鈴庫山(すずくらやま)へ行く分岐があった。この分岐には後で入ることにし、さらに進む。
稜線はなだらかなアップダウンを繰り返す。飛竜山や黒川鶏冠山、遠くに奥多摩の御前山も見える。鹿よけの柵の中には少しだがシモツケ、アザミ、ヨツバヒヨドリなどの夏の花が咲き始めていた。しかし柵の外は皆無である。鹿の食べないマルバダケブキやコウリンカが、もう少しすれば草原を賑わすことになりそうだ。
境界見出標が現れ防火帯状の尾根になり、藤谷ノ頭らしきピークに立つ。しかし標識などはない。樹林帯の中には「ここは私有地」との札が立っていた。
今日はこの先の板橋峠へは下りず、ここで引き返す。先程の分岐に入り鈴庫山に向かう。笹枯れの登山道はしばらくは下り勾配の道となった。
やがて緩やかに登り返して、ハンゼノ頭下からの道を合わせると、階段の下りがさらに続く。ハンゼノ頭付近が標高1670m、鈴庫山は1600mの山なのである程度は下りがあると思ってはいたが、想定以上にどんどん下ってしまう感じだ。高原の風が吹いて涼しげだった稜線も、少し標高を下げるだけでハルゼミの鳴き声が聞こえ出すなど、雰囲気が変わった。
少し気温が上がった気がする。それもそのはず、この辺りで登山道には日差しが届くようになっていた。下りきった鞍部には、鈴庫山への標識、そしてやまなしの森百選「鈴庫山の天然ヒノキ林」のプレートがあった。
山頂までは太く立派なヒノキが立つ急登となる。しかしそれも距離は短く、すぐに鈴庫山の山頂に到達した。
先着者が一人、「今富士山が雲に隠れちゃいました」とのこと。山頂は南面が大きく開け、足元が絶壁の展望台になっていた。
富士山や御坂の山、山梨県西部の山もよく見える。すぐ下に見える緑の山は滑沢山や扇山など、甲府の山々だ。このあたりは未踏の山が多い。
展望のいい山だとは聞いていたが、こういう切り立った岩上からの眺めはなかなかいい。ハンゼノ頭からの全方位の眺めとはまた違った面白みがある。今日は富士山が雲を被っているが、上まで余すところなく見えていたらさらに魅力が増す山となろう。
鞍部まで下り、再びハンゼノ頭の稜線を目指す。標高差は100m足らずだが、丸太の階段の直登は結構つらい。手前の巻き道に入り、北側からハンゼノ頭に再登する道を選ぶ。山頂では朝と違い青空も出て、明るい眺めが得られた。入道雲が上空高く湧き立ち、真夏さながらの景観である。今年の夏も暑そうだ。
東側の分岐から樹林帯を下って斉木林道に下り立つ。国道を50mほど登り返して、柳沢峠に戻った。バイクのグループや観光客でにぎわっていた。
車で丹波山村へ下り、優待券があったのでのめこい湯に入っていく。車を出ると信じられないくらいの暑い空気だ。青梅街道の気温計は35度を指していた。さっきまでいた1500mの峠は何としのぎやすかったことか。
入浴して戻ってくると、車のボディがやけどしそうなくらいに熱せられていた。駐車場には、ボンネットを開けて緊急冷却している車が続出である。
梅雨明けはもうすぐ、いやもう明けたような気もする今日の山だった。