|
夏の大蔵高丸、大谷ヶ丸 |
初秋の大蔵高丸 |
大菩薩縦走
|
|
2010年1月24日(日) |
◇ |
|
調布IC |
6:00 |
中央自動車道 |
6:52 |
勝沼IC |
◇ |
甲州街道 県道初鹿野線 |
7:30 |
林道ゲート |
7:40 |
8:10 |
登山口 |
8:20 |
9:10 |
湯ノ沢峠 |
9:20 |
10:00 |
大蔵高丸 |
10:50 |
11:25 |
湯ノ沢峠 |
11:30 |
12:20 |
登山口 |
12:25 |
12:55 |
|
林道ゲート |
13:10 |
天目山温泉立ち寄り 県道初鹿野線 甲州街道 |
15:00 |
勝沼IC |
◇ |
中央自動車道 |
16:30 |
高井戸IC |
◇ |
|
車で県道初鹿野線を上がり、天目山温泉の先で焼山沢林道に入る。このまま登山口まで乗っていければ楽なのだが、今の季節は途中で車両通行止めになっている。
ゲートで車を停め、そこからは歩くことになる。ゲートの前にはすでに車が数台停まっている。登山者ではなく狩猟の人のようだった。
大蔵高丸から、南アルプスと甲府盆地を一望
|
谷間や道脇に雪は溶けずに残っているが、見上げる山稜に白いものはほとんど見られない。眺めの利く場所では、神々しい富士山や南アルプスの姿。こちらは白銀の輝きを放つ。
途中の標識に「湯ノ沢峠まで9km」とあるが、これは林道をそのままたどっていった場合の距離である。ゲートから30分余りで登山口に着く。ここから湯ノ沢峠へはものの2km足らずだ 。
柳木場沢沿いの道に入ると、雪が出てくる。トレースはついており、歩きやすい。落ち着いたいい登山道なのだが、ガードレールなんかがついている。
| 笹の中の一本道 |
| 日が差し込む |
| 湯ノ沢峠 |
| 丸っこい山容 |
|
高度を上げていくとアイスバーン状になっている場所が断続する。アイゼンをしていなかったので、脇の凍っていないところを選びながら歩く。笹の斜面の上にまぶしい太陽が顔を出すと、峠も近い。ポッカリ明るい場所に出たところが、避難小屋の立つ湯ノ沢峠である。
林道の終点でもあり、新しめの公衆トイレもある。避難小屋の中を覗いてみた。布団が高々と積まれていて心強い。
それにびっくりしたことに、電気毛布(カーペット?)があった。個人の所有物がここに置いてあるのだろう。この避難小屋には電気が通っている。
数年前の夏にここに一泊したことがあるが、冬の天気のいい朝を狙って前夜泊するのもいいだろう。
ここまで雪があったので、この先に備えてアイゼンを履く。緩やかな登りとはいえ北斜面である。ところが十字路の湯ノ沢峠からカヤトの道を南下していくと、次第に雪は見られなくなってしまった。
見通しのいい台地に出る。南アルプスの白い稜線が余すところなく眺められる。まさに横一列だ。それに八ヶ岳、金峰山。振り返れば、白谷ヶ丸や黒岳が目の前に高い。
夏はお花畑のこの地も、今は一面が薄茶色の原っぱになっている。東京から日帰りで来ることのできる山の中では、高山植物の多種多様さは随一と言えるのだが、最近は歩く人が急増して、それが原因なのかはわからないが、咲く花はずいぶん減ってしまった。
| 自然林の登り |
| 悪沢岳、赤石岳 |
| 富士山と御坂山地 |
| アイスバーン |
|
自然林の豊かな登りに入る。日陰の斜面が増えて、雪の上をジグザグに歩くようになる。ここは以前、直登するルートが東側につけられていたのだが、登山道が柵で仕切られた今は、通れなくなっている。
頭上が一気に開け、大蔵高丸山頂に着く。破魔射場(はまいば)丸から大谷ヶ丸へ続く稜線の先、満を持したように大きな富士山が登場する。富士山は、この季節にしては雪が少ない。雪は積もってはいるが線状になっており、黒い部分もいまだに多く見えている。
富士山の前景には、御坂の山々が幾重にも、うねるように青黒色の光を放っている。
南アルプスの眺めは甲斐駒から白峰三山、荒川・赤石岳、聖岳と、まさに一直線だ。八ヶ岳の左に乗鞍岳の白い頂も望めた。天気は雲ひとつない快晴。そう風も強くなく、雪の少ない暖かな山頂で休憩する。
この上ない山日和の天気なのに、稜線を行き交う人はいない。山頂を辞する直前、破魔射場丸側から一人登ってきた。
今日はこのまま、来た道を引き返す。お花畑の場所にもう一人。結局、今日山で出会ったのは2人だけだった。
湯ノ沢峠まではアイゼンもいらないほどとわかっていたが、付けたままでいく。峠から先はアイゼンを利かせて凍った道を下る。
下っている途中で、稜線で出会った二人に追い越される。以前にここを歩いたときに比べ、今日は幾分か余計に時間がかかっている。雪の上だからか、皮の重い登山靴を履いてきたからか、それとも自分の脚力が落ちてきているのか。
林道を歩き返してゲートまで戻る。雪は少なく、暖かな山だった。
帰りがけ、天目山温泉の香りのいいぬる湯に浸かっていく。
|