山の写真集 > 中央線沿線 > 倉岳山から矢平山
  • -山肌を新緑かけ上がる-
  • 鳥沢駅-倉岳山-鳥屋山-矢平山-四方津駅
  • 中央線沿線
  • 山梨県
  • 倉岳山(990m),鳥屋山(808m),舟山(818m),矢平山(860m)
  • 2012年4月28日(土)
  • 17.0km
  • 7時間15分
  • 674m(鳥沢駅-倉岳山)
  • -
  • -
  • 中央線、京王線
天気1

 

2012年4月15日(日)
新宿駅 6:00
  中央線
6:56 高尾駅 7:02
  中央線
7:32   鳥沢駅 7:43
8:25   小篠登山口
9:03   石仏 9:10
10:10   穴路峠
10:37   倉岳山 11:03
11:25   立野峠
12:10   鳥屋山
12:50   舟山
13:03   寺下峠 13:08
13:45   矢平山 14:05
14:30   新大地峠(大丸) 14:40
15:50   川合峠
16:15 四方津駅 16:34
  中央線
16:57 高尾駅 17:15
  京王線
18:07 新宿駅

 

ここ数日の暖かさで、山にも一気に春がやってきたようだ。
中央線の車窓に展開するもえぎ色から淡い新緑の山肌。里もツツジや菜の花、八重桜が咲き春爛漫だ。裏高尾の雰囲気もいいが、藤野駅を過ぎたあたりから始まる山と里の眺め。四方津、梁川、鳥沢の昔ながらの駅舎がその風景によくマッチしている。中央線沿線の山と里は春が似合う。
鳥沢駅で下車すると、日差しいっぱいの暖かい空気が回りを取り巻いていた。風の冷たさを我慢するような先週までの山から、ようやく解き放たれたようだ。


稜線は新緑へ

中央線・鳥沢駅


鳥沢駅

鳥沢駅周辺の畑に菜の花が咲く。正面は高畑山


菜の花と春色の山

小篠登山口まで、桜咲く里道を歩く


新緑かけ上がる

ジュウニヒトエ(小篠登山口付近)


ジュウニヒトエ

小篠からの沢沿いの登りは新緑


新緑の登山道

タチツボスミレ(穴路峠付近)


タチツボスミレ

南面に広がる倉岳山や回りの風景に目を奪われ、写真を撮るなどして出発が遅れた。燕が飛び交う民家の間を通り、緩い坂を上がっていく。斜面にスミレやキケマンが群生する。
林道をはずれてゲートを開け、小篠登山口に通じる山道に入る。ジュウニヒトエが咲いていた。小篠貯水池を右に見て森へ入る。沢沿いの登山道は気分がいいが少しわかりにくいところも。このあたりはすでに緑が濃くなりつつある。

石仏の前で高畑山への道を分け、さらにその先のお地蔵さんの佇む場所で倉岳山に直接登る道が分岐している。迷ったが今日は穴路峠を経由する一般道を行くことにする。
ジグザグに高度を稼ぐ。夫婦杉を見て、さらに登っていくとしだいに沢の音が遠くなって、鳥のさえずりだけが聞こえる静かな山になる。がそれもつかの間、もっと下から聞こえてくる車の音が耳に届いてきた。民家脇からすぐに登れる低山であり、これは致し方ない。
今まで聞こえていた水の流れる音はそうした下界の雑音を吸い取ってくれていたようだ。意外と気がつきにくい。

周囲の木々の新緑はかなり上まできていた。尾根に上がり、峠の稜線が見えるあたりは初々しいもえぎ色の森になっていた。イカリソウ、エイザンスミレ、ナガバノスミレサイシンが多い。ヒトリシズカも見られる。
看板の立つ穴路峠に到着。ミズナラなどの高木はまだだが、中低木は芽吹きから淡い新緑になりつつある。春の訪れ方がゆっくりだった今年も、最後は結局帳尻が合ってしまいそうだ。峠の裏側、秋山方面も豊かな広葉樹の道が続いている。

倉岳山山頂から望む富士山


富士山

アケボノスミレ(倉岳山南面)


アケボノスミレ

細野山からの下りで道志、丹沢、高尾方面が広く望める


広い展望

標高700~800mあたりが新緑の盛り


新緑

芽吹きの稜線から矢平山が高くそびえる


矢平山が高い

ヒトリシズカ


ヒトリシズカ

快適な尾根歩きで倉岳山山頂へ。自分が最初の到達者だった。振り返れば木越しに真っ白の富士山。前来た時より幾分樹林が伸びたか、ちょっと見にくくなった。奥多摩、大菩薩方面の眺めは相変わらず広いがこちらも潅木が丈を伸ばしている。
アカマツに囲まれてはいるものの明るく、居心地のいい山頂である。
その後登山者が数名やってきたが、トレイルランの人が多く、山頂でゆっくりする人は少ない。ゴールデンウイークで皆さん遠出しているのか、思いのほか静かな山頂だった。

今日は長い行程なので、小休憩ののち先に進む。下りの斜面にアケボノスミレが点々と咲く。立野峠までは意外と距離がある上、ちょっとしたアップダウンが続く。
登り返して細野山は樹林の中だが、その先に丹沢方面が大きく開けた展望台がある。新緑の中ツツジも色鮮やかに花を付け、思わず足が止まる。

この先、標高700~800m前後の尾根歩きがしばらく続き、新緑の装いもこのあたりが一番素晴らしい。小さなコブの上下もあまり苦にならない。
やや高まったピークが鳥屋山。木に囲まれてはいるが、明るく見通しもきく。、前方に控える高い山は矢平(やてえら)山か。いったん鞍部に下ってから急登、登り着いたところの右手は植林で眺めがない。そのまま舟山という山名標識を過ぎ、寺下峠に向け一気に高度を落としていく。

矢平山山頂は樹林に囲まれている


矢平山山頂

川合峠への下りは峠道の趣


峠道

イカリソウ


イカリソウ

川合地区へ下山。車道を歩いて四方津駅へ


川合へ

中央線沿線の山々は、ひとつの山だけ登るのならお手軽ハイキングだが、縦走となると高度差が大きくいっぱしの山歩きとなる。これは鶴ヶ鳥屋山~本社ヶ丸、百蔵山~扇山も同類だ。
もっとも危険な場所はほとんどないといっていいので、登山と呼ぶにはいささか大袈裟かも。長距離の山行の足慣らしとしてここの縦走はいいだろう。
植林の寺下峠からは再び登り返しとなる。若葉の木々の向こうに見える2つの塊、丸ツヅク山と矢平山が高い。
急な登りが始まり、丸ツヅク山は北から巻く。にわかに岩場となって、トラロープにつかまりながら体を上げる。矢平山は遠くから見ると山頂部がツンと突き出ていて、今その部分を登っている。
急斜面を登り終えると、一転して何もなかったかのような、穏やかな山頂部の矢平山に着く。

日が少し傾いてきた。もちろん誰もいない。ほてった体をしばし冷ます。ここまで歩けば十分。ゴールデンウィーク最初の山としては、お腹いっぱい歩いた感じだ。

下山コースは新大地峠から四方津(しおつ)駅へ。下のほうで工事の音が。ここの林道はもう完成していたと思っていたが、まだ進行中だったようだ。大丸の山頂から高柄山を眺め、川合への下りに入る。何度も林道に寸断されながら方向を変えつつ高度を落としていく道は、どこに向かって歩いているのかよくわからず、奇妙に感じる。
林道から離れれば新緑瑞々しい道。日当たりのよいところには決まって、スミレが大群落を作る。距離は長いが、昔の峠道らしい落ち着いた佇まいの登山道だ。山を下るとはこういうことを言うのだろう。
麓に下っていく、という安堵感が感じられる。
川合峠で山道を離れ、家並みが見えてくる。中央線や国道、対面の山々の眺め。春はまだ始まったばかりだ。車道を歩いて四方津駅に着く。