丸川峠から大菩薩嶺・大菩薩峠、牛ノ寝通り (1998.10.25~26 晴れ) |
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---1日目--- 6:14新宿6:22→7:05高尾7:26→8:58塩山9:25→9:50裂石9:55→12:00丸川峠12:10→13:30大菩薩嶺13:45→13:50雷岩(昼食)15:00→15:25大菩薩峠→15:30介山荘(泊) ---2日目--- 介山荘7:45→8:15石丸峠(牛ノ寝通り)→9:20榧ノ尾山9:25→10:40大ダワ10:50→11:20小菅・田元分岐→12:00田元→小菅の湯(昼食)14:25→15:00頃・森林公園→15:25頃・奥多摩駅15:38→16:51立川16:55→17:32新宿 |
山へは昨年秋から登り始め、今まで奥多摩の日帰りで行ける山ばかりだったが、今回大菩薩嶺~大菩薩峠を1泊でのんびりと行くことにした。 奥多摩以外の山、都外からのアプローチ、泊まり、山小屋と初ものづくし。天気も良くとても印象に残る山行だった。 当初、金曜日に休みを取って金・土と行く予定だったが、天気が悪そうだったため直前で日・月に変えた。これがいい選択だったようだ。 2日とも天候に恵まれ、介山荘の宿泊客も8人と少なく(前日は50人だったらしい)、快適な一夜を過ごせた。 1日目: 丸川峠側を登りに取る人は、数人しかいなかった。ほとんどが南側の上日川側をとる。 丸川峠に至る道は、一息つく場もほとんどない急登が続き、今回一番の試練であった。 前日までの雨の影響もあまりなく、どうにか丸川峠の高原地にたどり着けた。まるかわ荘では管理人さんが外に出てて、他のお客さんと話していた。私も二言三言会話してその場を後にした。 丸川峠~大菩薩嶺は比較的緩めの傾斜が続く。ただ石がゴロゴロしていて歩きにくい。坂よりも、この足場の悪さに私はバテたようだ。 それでも、背後にそびえる南アルプスの大展望もはっきりと拝め、変化の有る楽しい山道だ。 大菩薩嶺には団体さんがひっきりなしに出入りしていて、常時20人はとどまっている。写真を撮って雷岩へ。そこで昼食にした。 雷岩からの眺めは、それまでの疲れをいっぺんに吹き飛ばしてくれた。 前面にそびえたつ富士、その真下には、今年になって水が湛えられたらしいダム貯水湖(特に名前は無いそうだ)がすばらしい演出をしている。右側には幾重にも重なる南アルプスの尾根、そして眼下に広がる大草原。それまで貯金していた時間を全部、そこで費やしてしまった。 介山荘では、行きのバスでいっしょだった人がいたりして、とても家族的で楽しい1日が過ごせた。 1畳に2人寝かせられるとか、水があまり使えないとか、いろいろ覚悟していたのだが、最初の山小屋泊として、運が良かったみたいだ。 夕食:カレーライス、魚のフライ、野菜サラダ、豆類、大学イモ、・・・よく覚えていないが、こんなにたくさん出るとは思ってなかった。 夜は、山小屋の人による夜景の説明、大菩薩のビデオ上映などがあった。 21時就寝。6畳の部屋に私1人!ラッキー。翌朝はご来光を拝むため、皆で5時起きと決めた。 2日目: 気温3度。念のため持って行った雨具兼防寒具と、ヘッドランプが役に立った。 ご来光は太陽そのものが雲に隠れて見えなかったが、朝焼けと雲海を見ることが出来た。 雲の上に浮かんでいるような富士、その頂に次第に日の光が移動してくる。これは見た人でないとわからない。こんな光景は初めて見た。 介山荘からの展望は最高だ。山小屋ってみんな、こういう景色が見れるものなんだろうか。何日いても飽きさせない魅力がそこにはあった。 下山は丹波や小菅大菩薩道を行くことも考えていたが、小屋の人のすすめもあり、石丸峠経由、牛ノ寝通りを選んだ。 月曜日午前中の山歩き、道中会った人は、先に出発していた、介山荘にいっしょに泊まっていた人だけだった。 目的地は多摩源流・小菅の湯。道幅もそこそこあって、歩きやすい。単調だが展望は変化に富んでいる。奥多摩側に降りる直前で、尾根を外れ山腹を下りるところは急坂になるが、その他はほとんどなだらかな道が続く。時折り心地よい秋風が、あたりの草木を揺らす。 田元の山村に降り立ったところで、12時のチャイム(村営の放送?)が鳴った。 小菅の湯で髪を洗い、髭を剃り、また都会の人間に戻ってしまった。 小菅の湯からは、おもちゃのようにかわいい、ボンネットタイプの村営バス(料金100円!)と西東京バスを乗り継ぎ、奥多摩駅に向かう。 百名山のひとつである大菩薩はさすが、休日は大変混むようだ。しかし1日休みを混ぜ、1泊する計画を立てれば、静かなのんびりした山行が楽しめる。この丸川峠~牛の寝通りのコースは、比較的歩く人も少ない。 完璧と言っていいほど、いい山旅が出来た。運が良かったとしかいいようがないだ。もう病みつきだなこりゃ。
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