山の写真集 > 日本アルプス > 南木曽岳
  • -コウヤマキ林を抜け展望の山頂へ-
  • 登山口-南木曽岳-展望広場-摩利支天展望台
  • 中央アルプス
  • 長野県
  • 南木曽岳(1677m)
  • 2016年4月30日(土)
  • 6.6km
  • 4時間30分
  • 751m(登山口駐車場-展望台)
  • -
  • あららぎの湯
  • マイカー
天気1

 

↓マウスドラッグ可能↓

全体地図へ Googleマップ
2016年4月30日(土) 前日発
調布IC 12:40
  中央自動車道
飯田山本IC 16:05
  国道153,256号
昼神温泉朝市駐車場 泊
6:15   南木曽岳登山口駐車場 6:25
6:50   登山口
7:05   下山道分岐
7:45   鎖場・桟橋前のベンチ 7:50
8:35 南木曽岳/展望台 8:45
9:05 展望広場 9:35
9:52   摩利支天展望台
10:52   下山道分岐
11:05   登山口
11:05   登山口
11:30   男滝・女滝 11:35
11:40 南木曽岳登山口駐車場 11:50
  国道256号, 県道7号
あららぎ温泉立寄り
馬籠宿立寄り
国道19号
15:15 中津川IC
  中央自動車道
東名/名神高速(一宮回り)
東海北陸自動車道
東海環状自動車道
16:45 関広見IC
  県道79号,国道157号
18:00 住吉屋(岐阜県本巣市)(泊)

 

今年のゴールデンウィークは、1日の平日休暇を挟んで7連休とした。日程に余裕ができたので少し遠くの山へ出かけることにした。岐阜県の能郷白山に登ってみたかったので、これをメインにする。
能郷地区は岐阜県美濃地方の本巣市というところにあり、東京から車で行くと8,9時間はかかる。岐阜県の山と言うと、まず思い浮かぶのはやはり飛騨地方の北アルプスであり、長野県と接したメジャーどころの山ばかり登ってきたが、今回は北アルプスよりもう一段階遠い場所にある。一気に現地まで行って前泊することも考えたが、美濃まで行く途中でいろいろな山の近くを通る。行きがけの駄賃と言うわけではないが、岐阜入りする前にどこかひとつ登っていきたい。

翌日の能郷白山へ 翌々日の荒島岳へ
東京から岐阜へは、中央自動車道か東名高速のどちらかを使うことになる。今回、初めて東海地方の山の本を買って調べ、東名ルート利用で途中の高速沿いの山に立ち寄って行くことも考えた。
展望のいい宇連山、ブナ林と稜線歩きの天狗棚、愛知県民憩いの猿投山など登ってみたい山があったのだが、登山として魅力を感じるのはやはり長野県の中央自動車道ルート沿線の山であり、どうしてもそちらに目が行ってしまう。今回南木曽岳を選んだのも、純粋に山登りとして楽しそうと思ったからである。大川入山、そしてもちろん恵那山もこのエリア内だ。
渋滞のリスクも考慮に入れ、結局中央自動車道回りで行くことにした。


南木曽岳展望広場付近の笹原。恵那山の大きな山体がよく見える

昼神温泉「朝市」の来客用駐車場を前泊地とさせてもらった

昼神温泉

南木曽岳の登山口駐車場

登山口駐車場

下山道との分岐点。ここから本格的な登山道へ

本格的な登りへ

南木曽岳を特徴づけるコウヤマキは、秋篠宮家の悠仁親王のお印でもある

コウヤマキ樹林帯へ

コウヤマキに混ざってアカヤシオが咲いていた

アカヤシオ

鎖場と桟橋とに分岐するが、すぐに合流する。標識は桟橋を進むように書かれていた

鎖場と桟橋

南木曽岳山頂は樹林の中

南木曽岳山頂

山頂近くの展望台から望む御嶽山(左)と乗鞍岳(右)

双子のよう

バイカオウレンは全域で見られた

バイカオウレン

山頂避難小屋の先で展望のいい笹原に入り、中央アルプスが眼前に広がる

山頂避難小屋

展望広場から望む中央アルプス

中央アルプス


南木曽と書いてなぎそと読む。標高2500m以上の高峰が連なる中央アルプスの一番南にある山と位置づけることもあるが、南木曽岳は標高1600m台と低く、雰囲気的にはアルプスの一部というよりもひとつの独立した峰といった感じである。
GW初日の昼過ぎに家を出る。高速は意外なほどよく流れていた。富士山、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスの峰々を見上げながら走り続けて飯田山本インターで一般道へ。登山は明日だが、費用を浮かすために今日は車中泊にした。インターから10分ほどの昼神温泉、ここは毎日朝市が行われていて、客用の広い駐車場があり、夜も開放している。足湯もあるので好都合だ。天気はいいものの風が強く、この日の晩は冷えた。

翌日、南木曽岳登山口に向けて出発する。快晴の空だが、放射冷却が効いてかなり寒い。国道の一番高いところでは気温表示が氷点下になっていた。
登山口に続く林道に入り10数分、あららぎキャンプ場の先にある駐車場に着く。先着の車は3台。長野、京都、札幌ナンバーとこの山はなかなかの全国区のようだ。支度をして出発。すぐ先に山麓避難小屋がありここにも駐車できる。登山者記入帳に名前を書いてから先に進む。
林道を絡んで登って行くと登山道入口となる。枯れた沢状の踏み跡を辿り、右手から降りてくる下山道を分けて深い樹林帯に入る。小さくジグザグを切って登るが、登るに従いどんどん傾斜は増していくようだ。
木曽というとやはり木曽ヒノキを連想するように、檜を中心とした針葉樹が主である。スギ、アスナロも見かける。そしてこの山はコウヤマキという木が有名で、すらりと伸びた高木が場所によっては所狭しと立ち並び、荘厳で重厚な雰囲気を演出していた。
岩を伝って行くところも多く、そういう場所にはうまい具合に木の梯子がかけられており、歩くのにさほど苦労はない。梯子は新しく頑丈で、登山道全体がよく整備されている印象である。白い花はバイカオウレンだろうか、またショウジョウバカマも多く見る。
コウヤマキの木の間からは数は少ないがアカヤシオが見られ、またタムシバも咲き残っている。
さらに急傾斜の登りは続く。静かで時が止まったようだ。ロープや鎖のついた急坂を登る。バイカオウレンが咲き続けいている。
ベンチのある平坦な場所に出たので休憩する。針葉樹が多いのにもかかわらず斜面が急なため、四方の見通しはいい。目の前は岩場で、鎖場と木の桟橋が並行している。階段のほうを登るがこちらも岩場からせり出して付けられているため天空の階段のようで、少しスリルがある。よくこんなところに設置できたものだ。階段からは恵那山が大きく見えた。

遠くで聞こえていた咳払いの音がだんだんと近づいてきて、兜岩というところでその声の主と会う。今日初めて見る登山者だった。針葉樹林の山は総じて静かである。長い登路もそろそろ終点のようで、最後のひと登りで樹林の中の南木曽岳山頂に着いた。
ここは眺めがないが、きりっと引き締まった山の空気を一杯に吸い込む。山頂から数分の歩きで展望台に着く。北西が大きく開け、木曽御嶽山と乗鞍岳が双子のように同じいでたちで鎮座していた。

展望広場からは御嶽山が大きい

御嶽山も大きい

ショウジョウバカマも至る所で見られた

ショウジョウバカマ

山頂部の笹原を行く

笹原を行く

下山道は急坂が連続するが、よく整備されている

急な下り

登山道入口にある山麓避難小屋

山麓避難小屋

旧中山道の馬籠峠は標高801m。車道が乗っ越しているが、峠道は今も通じていて峠越えを楽しむ人が多い

馬籠峠茶屋

馬籠宿は観光客で賑わっていた。昔の宿場町の面影をふんだんに残している

馬籠宿を散策

馬籠宿からは恵那山が大きく望める

ここからの恵那山


さらに北へ進む。今までの重厚な樹林帯の山とは一転、明るく開放的な笹原の稜線となる。ここのショウジョウバカマは小振りで可愛いものが多い。避難小屋とトイレの先にあるのが展望広場で、本日一番の展望場所であった。御嶽山、乗鞍に加えて中央アルプスの高峰群、奥には南アルプスが覗いていた。
乗鞍のもっと遠方には北アルプス穂高も。反対側には恵那山が依然として大きい。恵那山は登ったことはないが、このあたりの山や里からはとりわけ大きく見上げられ、まさに主役である。存在感の非常に大きな山であることを認識した。

笹原の中の歩きはまだ続く。樹林帯の反対側に笹原があるのは大菩薩嶺や雲取山とも共通するところがあり、南関東に住む登山者にとっては、そういう意味で景観的には馴染みの深い山である。摩利支天展望台は岩の上に乗ることは控えたが、ここも好展望だった。

笹原の端っこに一輪だけイワウチワの咲くのを見て、下山となる。南木曽岳は一般に時計回りで周回し、こちらの「下山道」を下山する。ただし「必ずこちらを下りに使ってください」などという注意書きも見当たらなかったので、ルール化されているわけではなくここを登路としてもいいと思われる。

いずれにしても下山道は、さっきの登りにも増して急である。行程の8割以上は階段道といっていい。ただしこちらも丁寧に整備されており、梯子がぐらついているような箇所もなかった。ある程度山慣れている登山者であれば、普通に下っていけばほぼ問題ない。
もっともこの山は全体が急斜面である故、こういった階段もない素の状態だったら登山はかなり厳しいのではないかと思われる。整備されている地元の方たちには頭が下がる。ただし、明日もあさっても予定があるため、膝を痛めないように慌てないで下ることに努める。最近はちょっとしたことで腰痛の症状が出るので、歩くときの姿勢にも気を使っている。

登り口との合流点まで下りてこられてホッと一息。後は林道を主に下っていくのみである。
山麓避難小屋に着くと、多くの車が停まっていた。山中で会ったのはせいぜい10名くらいだったので、自分が下っている間に登りのコースに入っていた人がかなりいたようだ。ぱっと見には地味に映る南木曽岳たが、実は案外人気の山なのかもしれない。 男滝・女滝を見てから駐車場に戻る。

これから岐阜を目指す。あららぎ温泉に立ち寄った後もまだ時間に余裕があったため、馬籠(まごめ)宿を見学していくことにした。
途中の馬籠峠では旧中山道の峠道を歩いている人が何人かいた。馬籠宿は昔ながらの宿場街道に民芸品や土産物店、美術館などが立ち並んだ眺めのいい坂道である。手ぬぐいと木曽ヒノキの箸を買った店では、おばあちゃんが店番をしていた。歳を聞いたら92歳ということでびっくり。まだ立ち居振る舞いがかくしゃくとしていて、お客に折り鶴の折り方を教えていた。
馬籠宿は明治以前の宿場町を再現したものであるが、どこか昭和のノスタルジックな香りがして、昔どこにでもあったようなお店やさんの空気が流れていた。
家の軒先からは恵那山が大きく、まるで宿場町を見守っているようだ。この山に登るときは、馬籠宿を前泊地としてみたいとも思った。

中津川インターから中央自動車道に乗りさらに西へ。カーナビがなぜか途中で自動的に進路変更してしまい。土岐ジャンクションから東海環状道路に入らずに中央自動車道を走り続け、一宮方面まで行ってしまった。地理的な前提知識が少しでもあれば間違いに気づいたのだが、全くの機械任せになっていたので想定外の遠回りを余儀なくされた。
予定より1時間近く遅れて関広見インターを下りる。幸いなことに、高速料金の計算は距離制ではないので料金だけは想定どおりたった。なぜカーナビが進路変更したのかわからないが、たまにこういうことがあるので、初めて行く場所へのカーナビ設定は注意が必要である。

翌日の能郷白山へ 翌々日の荒島岳へ