山の写真集 > 八ヶ岳・信州 > 三ツ頭から権現岳
  • -梅雨明けした大展望の頂-
  • 天女山登山口-前三ツ頭-三ツ頭-権現岳
  • 八ヶ岳
  • 山梨県
  • 前三ツ頭(2364m), 三ツ頭(2580m), 権現岳(2715m), 天女山(1529m)
  • 2015年7月21日(火)
  • 11.0km
  • 6時間35分
  • 1186m(天女山-権現岳)
  • -
  • 甲斐大泉パノラマの湯
  • マイカー
天気1

 

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2015年7月21日(火) 前夜発
調布IC 18:00
  中央自動車道
長坂IC 19:45
  国道141号,県道28号
道の駅南きよさと泊
5:00   天女山登山口 5:05
5:17   天ノ河原 5:20
5:57   海抜1800mの石標
6:20   標高2000mの標識
6:58   ガレ場の展望地 7:03
7:17 前三ツ頭 7:20
7:55 三ツ頭 8:10
8:55 権現岳 9:25
9:35 ギボシ 9:45
10:40   三ツ頭
11:10   前三ツ頭 11:20
13:03   天ノ河原
13:15   天女山登山口
13:20 天女山
13:25 天女山登山口
  県道28号
パノラマの湯立寄り
国道141号
15:35 須玉IC
  中央自動車道
17:15 八王子IC
  国道20号他
20:40 五反田

 

関東甲信は梅雨明けし、この3連休にどこか行きたかったが、結局休みを取っていた連休明けの1日だけの日帰り山行になった。
今年も北アルプス縦走を控え、足準備として少し標高差のあるところがいい。八ヶ岳の未踏のルートで三ツ頭から権現岳に登るのが、日帰りコースとしては歩きがいがありそう。


前三ツ頭からは富士山他の展望がいい

天女山駐車場はすでに標高1500mを超えている

天女山駐車場

天ノ河原から望む朝の南アルプスのシルエット

天ノ河原から

標高2000mあたりから笹とカラマツの急登が続く

急登続く

ガレ場の展望地からは前三ツ頭がもう近い

ガレ場の展望地

三ツ頭頂上に立つと、赤岳・権現岳ほか南八ヶ岳の峰々が出揃う

主役が登場

チシマギキョウ(三ツ頭)

チシマギキョウ

三ツ頭から望む権現岳

権現岳

三ツ頭から望む赤岳はげんこつのような山頂部が天を突き、りりしい

赤岳

三ツ頭から望む編笠山。背景に御嶽山、中央アルプスの山々が見える

編笠山

権現岳へは岩尾根を急登していく

岩尾根を登高


前日、山麓の道の駅まで入って車中泊し、翌早朝に登山口の天女山に着く。登山口が山頂なのも奇妙だが、ここ標高1600mの駐車場から歩き出す。
背の低い笹の斜面を登っていくとすぐに天ノ河原というところで、すでに南アルプスの眺めがいい。しばらくはほとんど斜度を上げない穏やかな登山道で視界が良く、前方にこれから登る前三ツ頭などのピークも見えてきた。標高差1000mの急登が始まるのはまだ先のようだ。
花もホタルブクロイブキジャコウソウヤマオダマキ、アザミなどよく咲く。

海抜1800mを示す古い石標を過ぎると鞍部に下り、その先ではっきりした登りとなる。標高2000mの大きな標識を過ぎるとカラマツと笹の斜面はどんどん傾斜を増してきた。ぐいぐいと高度を上げていき振り返ると金峰山や南アルプスのダイナミックな山並みが目を見張る。しかし突然の急登に体がついていかない。
八ヶ岳の登山道は、上部を除いてはどこも緩やかで登りやすいのが多いのだが、ここは八ヶ岳3大急登に入るかもしれない。

踏ん張って登っていくとにわかに視界が開け、ガレ場に出た。未だ一点の雲もまとわない南ア甲斐駒や北岳が手に取るよう、そしてもちろん富士山も。
テガタチドリオトギリソウ、ハクサンシャジンといった高山の花も現れる。砂礫の斜面にはコマクサも咲きそうだがまだ時期が早いようだ。

いったん樹林帯に入り、次に出たところが前三ツ頭だった。ここも先ほどのガレ場と同じような展望。また樹林帯の急登となる。これが最後とわかっていてもやはりつらい。

開けたところからは編笠山や西岳の優美な稜線が姿を見せてくる。青年小屋も眼下に。それに勇気づけられもうひと頑張りし、観音平への登山道を分けると待望の三ツ頭である。
ここで満を辞したかのように八ヶ岳の主な面々が登場。赤岳、阿弥陀岳、権現岳。そして先ほどからの編笠山、西岳。南アルプスや富士山はもちろん、中央アルプス、御嶽山、乗鞍から北アルプスの槍まで視界にあった。まさに日本の中部山岳の主要な山はほとんどが見える。
これは久々の大ヒットだ。谷川連峰の展望の山、白毛門に初めて登った際の印象に似ている。このルートを登って権現岳まで行かず、ここ三ツ頭までで下山する人も多いようだが、それもこの展望が得られるのなら納得だ。
それにしてもここから見る赤岳は男性的で堂々としている。三ツ頭は赤岳の展望台としても名を上げそうだ。
岩場にチシマギキョウも咲き、見られる花の顔ぶれも八ヶ岳の高山となんら遜色ない。

権現岳の登りにて振り返ると、三ツ頭の優美な山容をバックに富士山と南アルプスが

端正な三ツ頭

刀剣の立つ権現岳山頂

刀剣立つ

ギボシから見る権現岳。ピーク少し下の斜面にいくつもの岩盤が突き刺さったようになっている

岩がささったよう

権現岳の先のピークからは、裏側の急斜面に源治ハシゴがつけられている

裏側は急斜面

ギボシからは、赤岳の背後に横岳や硫黄岳も覗く

横岳、硫黄岳も


ここから先はすでに歩いたルートである。岩屑とハイマツの眺めいい稜線を行く。いったん下って権現岳への登り返しは、岩壁を鎖でよじ登るところもあるが難しくはなく、てっぺんの岩塔目指し気分も高揚する。
途中から左手の灌木帯を行く道もあったが、そのまま岩尾根を直登する。眺望満点の稜線に上がると岩陰に祠があった。累々と積み重なる岩をよじ登り、刀剣の立つ権現岳頂上に立った。ここからの絶景は説明するまでもない。このような一気通貫の登頂も久しぶりで気分がいい。

さしもの梅雨明け好天も、赤岳や甲斐駒に雲がまとわりつくようになっていた。山頂から少し下って権現小屋、そしてその先のギボシまで往復する。権現小屋は新しくなってから初めて見た。
ギボシから権現岳を見ると、山頂少し下にまるで下顎の前歯のように、四角い岩がニョキニョキと生えていて、まるでゴジラの背のようで面白い。山頂の岩塔といい、権現岳は何か宇宙的な、不思議な雰囲気を持った山である。

下山は来た道を戻る。このコースは車で来たら往復するしかなく、一般には周回ルートを取れないのが惜しいところだ(バリエーションならあるとのこと)。
湧き上がり始めていた雲はあっという間に赤岳、権現岳を包み込み、戻りついた三ツ頭までもがガスのえじきになってしまっていた。
行きとは大違いで乳白色の眺めの中、淡々と下っていく。それでも道が平坦さを取り戻す頃には日差しも戻り、暑い中天女山登山口に戻る。

せっかくなので、天女山山頂にも寄り、この奥ゆかしい山名の謂れの書かれた案内板を見ていく。
甲斐大泉の日帰り温泉「パノラマの湯」で汗を流し、帰途に着く。