~夏山の展望を満喫、八ヶ岳南部の峰々~ |
海の日の今日、新宿発の特急あずさはやはり超満員である。座席が全部埋まった新宿始発を1本見送り、次の千葉発の便を待ったが、新宿に入って来たときはすでに乗車率100%以上になっていた。これならさっきの新宿始発に乗っていればよかったと思う。今日は交通機関の事前調査が不充分であった。
2002年7月20日(祝) 晴れ 新宿駅7:30-[JRあずさ51号]-9:36小淵沢駅前9:40-[タクシー]-9:55観音平10:05-10:50雲海11:05-11:35押手川11:45-13:00編笠山13:45-14:10青年小屋(テント泊)歩行時間:2時間55分 2002年7月21日(日) 晴れ 5:00青年小屋-5:25ノロシバ-6:05権現岳7:00-7:15ギボシ7:30-8:20青年小屋9:05-9:50西岳10:20-11:00林道編笠線中央コース-11:45不動清水12:00-12:25富士見高原ゴルフ場12:50-[タクシー]-13:05富士見駅13:33-[JRあずさ62号]-15:36新宿駅 歩行時間:4時間35分 小淵沢駅まで、満員の車内の中、立ちんぼだった。予定外の体力の消耗に、信濃境駅から西岳に先に登る予定を変更し、観音平から編笠山にまず登ることにした。こちらのほうが、青年小屋まで1時間ほど短い。 このコースはおととし、南八ヶ岳の縦走をしたときに登っている。あのときは編笠山、権現岳ともガスの中で何も見えなかった。 小淵沢駅からタクシーで標高1563mの観音平に上がる。ニッコウキスゲ、ウツボグサの咲く林間の道を緩やかに登る。 ムシムシと暑く、アブだろうか異様に虫が多い。 ひんやりする樹林からいったん抜けて雲海(場所の名前)へ。日の照る場所はさらに小虫がブンブンと飛んでいる。手の甲を見ると1cmくらいの巨大アブが。振り払っても簡単には逃げない。アブは刺すらしい。腫れはしないがムズムズとかゆい。初夏の八ヶ岳、南側からの樹林の登路はどうやら、アブの天国らしい。 林相がツガなどの針葉樹に変わるあたりから少しおさまるものの、このうっとおしい虫との付き合いは、押手川を過ぎて山頂直下の森林限界まで続いた。
急登と暑さ、アブを払いのける行為、そしてテントの重みで完全にバテてしまった。 それでも振り返れば、前回は得られなかった素晴らしい眺めが広がっている。 急登が続くが、樹林を抜けハイマツと溶岩帯の道になると山頂も近い。空がみるみる大きくなる。岩の間からウスユキソウやイワオトギリの咲く編笠山(2524m)の山頂からは、まさに360度の大パノラマ。 富士山、南アルプスが勢揃い、中央アルプス、八ヶ岳主峰。下方には山麓の街並みが広がる。頭上には青空と夏雲。梅雨も明けたのだろう。この素晴らしい眺めに、今までのつらい登りも大いに報われることになる。 八ヶ岳の最高峰、赤岳からの展望も印象的だが、ここ編笠山からのそれは、八ヶ岳の中ではそれに肩を並べると思う。 ハクサンシャクナゲの咲く中を、青年小屋まで下る。今日は久々のテント山行。小屋の横にあるテント設営地は平坦で広く開放的だ。 小屋の所にまで足を伸ばせば雲海の上に富士山。今日の富士山は少しの雲もかかっていない。 テント地はやはり盛況で、定員の20張近くが張られた。ただし小屋の方は(玄関の靴の数を見ただけだが)、それほど混んでいるようにも思えなかった。 テントを張り、ようやく一息つく。異なった2つの山容を見比べながら、昼寝をし、起きてビールを飲み、食事を作り食べ、7時前に就寝する。 |