~真っ赤に燃える紅葉一番の山~

くりこまやま 2001.10.8.~9
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●いっときの晴れ間、もう一度栗駒山へ(いわかがみ平~東栗駒山~栗駒山~須川温泉)
東栗駒山への登り
東栗駒山への登り

ほとんど諦めていたが、朝起きると晴れていた。宿の方が、バスの出発を少し早めてくれると言う。急いで朝食を済ませ、バスに乗った。

登って行くと、昨日の風景とは打って変わって、すばらしい色付きの木々、山肌が目に飛び込んできた。やはり紅葉は太陽の下でなければ。 宿のご主人さんによれば、今年は紅葉が2,3日早いそうだ。
いわかがみ平に着くと、雲が多いものの青空がまだ覗いている。栗駒山本峰は雲の中、東栗駒山が頭を出している。

カエデの紅葉
カエデの紅葉

東栗駒コースを登ることにした。カエデ、ドウダンツツジなどの紅葉が目にまぶしい。登山道はぬかるんで滑りやすいが、今日もまた栗駒山に登れるとは思ってなかったのでうれしい。

しかし、標高を上げるにつれ、またしても雲が空を覆い始めて来た。沢を100mほど渡り、ハイマツが現れるころにはすでに視界が100mくらいになってしまった。残念。
さっきは見えていた東栗駒山の頂上付近も、今はもうガスの中。振り返ると今歩いた道がもう見えなくなっている。

しばらく沢沿いを歩く
しばらく沢沿いを歩く
栗駒山頂上
栗駒山頂上

「酢川岳」の表示
「酢川岳」の表示


ハイマツが点在する中、ゆるやかな登りを経て中央コースと合わさる。昨日・今日通じて初めての急登。人も多くなり、再び栗駒山頂へ。やはりガスで展望なし。

山頂には祠がある。不思議なことに、「栗駒山」と書かれた標識は無く「栗駒国定公園」という大きな標柱と、「酢川岳」という古ぼけた山名表示板がある。

山頂からは、中央・東栗駒方面の他に「湯浜コース」「産沼・須川コース」の表示がある。昨日登った須川からの登路は湯浜コースの方面なので間違いやすい。

今日は産沼・須川コースで再び須川温泉に下りる。エアリアマップには自然探求路コースとある。

前半は広々とした草原の中を緩く下り、小さい沼を見る。ところどころで登山道の整備をしている人がいる。ガスは昨日より、また先ほどの東栗駒コースよりも濃くなっているようだ。
やがて広葉樹の中の下りとなり、沢を渡り昨日登って来た道と合わさる。どのへんまで高度を下げたらガスは晴れるのであろうか。

名残ガ原はまたしても乳白色。あれよあれよという間に須川温泉へ。ガスはここまで晴れなかった。山頂から下山口までずっとガスの中というのはつらい。

露天風呂に入る。ザックを持っているとよく、地元の人に声をかけられる。
「栗駒登ってきたすぇ?」そのあと何と言っているのかさっぱりわからない。ヤケイス、ヤケイスと何度も言うので、「ああ、焼石岳は今年登りましたよ」やっと会話になった。焼石岳近くに住んでいる人のようだ。

名残ガ原
名残ガ原

須川の地元の人は、バス1本でこんないい紅葉の名所と温泉に来ることが出来ていいなあと思う。
それでも、シーズンの土日は車で来ると、駐車場待ちで1,2時間も待たされたあげく、あきらめて帰っていくことあるようだ。

建物の外に出るとガスが晴れていた。また、秋田県側には青空も覗き、周囲の山も見え始めている。昨日・今日を通じて回りの山を展望出来のはこれが初めてだ。
バスまでまだ時間がある。ちょっとそのへんを散歩しようと歩き出したら、結局名残ガ原まで行ってしまった。雲が厚いながらも、やっと周囲の景観を合わせて見ることが出来た。
一時は日も差した須川の紅葉散策コースも、すぐにガスが覆ってしまった。

相性というものがあるのだろう、東北の山はいつも天気にめぐまれない。しかしここ栗駒山は日帰りで登れることでもあるし、夏も高山植物が素晴らしいとのこと。今度は天気のいい日を狙って登りたいと思う。

須川温泉の紅葉
須川温泉の紅葉



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