岩手・宮城・秋田県境に位置する栗駒山(標高1627m)は紅葉の名所だ。二年前の秋、須川温泉に着いたら一面の雪で、登る気力も萎えて帰ったことがある。
さて今回、2001年の初紅葉山行はどうだろう。
10/8(祝)雨 歩行2時間25分
東京駅6:04-[MAXやまびこ31号]-8:42一ノ関駅9:00-[岩手交通バス]-10:34須川温泉11:00-11:40昭和湖11:50-12:30天狗平-12:45栗駒山12:50-(中央コース)-13:40いわかがみ平15:30-[宮城交通バス]-駒の湯温泉(泊)
10/9(火)曇り 歩行3時間40分
駒の湯温泉7:30-[送迎バス]-7:50いわかがみ平8:00-9:15東栗駒山-10:10栗駒山10:30-(自然探求路コース)-12:10須川温泉(周囲を散策)14:45-[岩手交通バス]-16:11一ノ関駅17:18-[MAXやまびこ100号]-20:15東京駅
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いわかがみ平から東栗駒山
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●雨に煙るナナカマド(須川温泉~栗駒山~いわかがみ平)
二年前と同じく、岩手県側の須川温泉から入る。が、今回もまた天候が怪しい。ポツポツ雨も降っている。温泉客はのんびりしたもんだが、これから登山をする人達は皆、雨具・スパッツの重装備でさえない表情。
須川温泉付近の紅葉
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須川温泉脇の駐車場は満杯。温泉横の登山口から登り始める。ガスでみな煙っているが、ナナカマドなど紅葉は赤系がきれいだ。緑より赤、黄の占める割合が格段に大きい。
また今年もか...と落胆しながら名残ガ原の広い草原へ。天候が良ければ色とりどりのまち針を針山に刺したような山肌が目の前に現れるはずなのだが、見えるのはただ乳白色の風景のみ。
沢を渡る地点まではなだらかな遊歩道のようだ。そこからはだんだんと傾斜がきつくなってくる。昭和湖では、この雨・風の中、多くの人が休んでいる。自分も立ったままおにぎりを1個食べる。
山腹を登って行く。道はぬかるみ、場所によっては川のようになっている。整備されてはいるが意外と石ゴロの道で、よいしょと足を高く上げるところも多い。
ガスがますます濃くなる。左右は開けているがこういう天候だと、単なる変化のない登りに思えつらく感じる。やがて稜線に出て、秣岳への分岐点となる天狗平へ。風がすごい。湯浜への道を分けて栗駒山頂への1本道となる。ここは天気がよければ、さわやかな稜線漫歩になる。
山頂に着く。ものすごい風、ガス。それでも20人くらいいる。カップラーメンを作っている団体もいる。火は付くのだろうか。そのあと登って来た団体は、大声で「バンザーイ、バンザーイ」を連呼している。山頂に着くと必ずやるのだろう。そういえばお隣りの焼石連峰の経塚山でも、派手に万歳する団体に出会った。
山頂の登山者は須川へ戻る人が多い、自分は宿をとっているいわかがみ平へ。
中央コースは山の南東面に付けられているため、ものすごい風で何度もよろめきそうになる。しばらくすると石畳の整備された道となる。回りは背の低い潅木が多く、展望と紅葉が同時に楽しめる(晴れていれば)。
何も考えず、何も見ず一気に下りる。気温が低く雪でも降ってきそうな気候だ。
駒の湯温泉旅館
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いわかがみ平のレストハウスに飛び込み、食事をしバスを待つ。いわかがみ平は標高1100m、ここから標高600m余りの駒ノ湯までバスで下る。
着いた駒ノ湯は落ち着いた風情の温泉旅館だ。これより標高の高いところに、モダンな宿泊施設がいくつか出来ているが、下のほうは昔ながらの雰囲気がまだ残っていると感じた。石膏硫化水素泉の温泉もいい香りで落ち着ける。栗駒登山を十分楽しんだ後に泊まりたい。
次の週に宮城国体があり、栗駒町では相撲競技が行われることになっている。駒ノ湯も10/12の週末は各県からの選手で貸し切りになるようだ。
明日の天気は午前中雨、後曇り。万が一晴れたら宿の車でいわかがみ平まで送ってもらうことをお願いしておいた。
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