~大展望の頂へのダイレクトルート~
タイトル
とうのだけ(1491m)
2009年1月13日(火) 晴れ
5:58東京IC-[東名高速]-6:47秦野中井IC-[県道62、706号]-7:30大倉7:40-8:07観音茶屋-9:03駒止-9:40小草平-10:05花立10:10-10:22金冷シ-10:40塔ノ岳11:25-12:00訓練所尾根分岐-13:05 745m地点-13:30二俣13:40-14:55大倉15:05-[県道706、62号]-15:41秦野中井IC-[東名高速]-16:38東京IC
歩行時間:6時間15分

マップ
冬の丹沢表尾根 Home


大倉登山口をカーナビに設定するのに手間取り、自宅を出発するのが5時半と遅れた。
久しぶりに東名高速を走る。秦野中井ICから表丹沢の山麓まではそう時間はかからなかったが、やはりカーナビの設定を間違っていたらしく、1本東よりの道に入ってしまった。見慣れた吊り橋のすぐ先が大倉登山口なのだが、車では吊り橋は渡れない。麓まで戻ってから改めて大倉登山口への道に入る。
駐車場は冬季や平日は無料開放されていた。到着は結局7時半を過ぎ、バスで来るのとたいして変わらない時間からの歩き出しとなった。

塔ノ岳頂上から、相模湾を見下ろす

大倉尾根を登りにとるのはこれが初めてだ。単調な登りと階段道に苦しめられる通称「バカ尾根」であるが、展望もいいし塔ノ岳へは3時間余りで登ることが出来る。早い時間に山頂に立ち、きれいな青空の下での富士山を望むならここを登るのがいいだろう。

観音茶屋、雑事場あたりは山腹を緩く巻く道が続く。尾根に乗り駒止茶屋横に出るあたりから道はだんだんと斜度を増す。
木の陰でガサガサッと音がし、小さな動物が2匹、木に登っていった。山で久しぶりにリスを見た。
そしてさらに登ると目の前で動物が1頭、こちらを見つめていた。今度は小鹿だ。もう目と鼻の距離にいる。最近の鹿は本当に逃げない。でもお腹を空かしているふうにも見えない。ただ人間をもの珍しそうに見ているだけのようだ。

大倉の駐車場
尾根下部は雪なし
花立から塔ノ岳
大山もうっすらと積雪
筑波山を遠望

堀山の家から少しの急登を経て小草平。まだ時間が早いのでそれほどぬかるんでいない。しかしもう下山してくる人と何人もすれ違う。皆が皆、ダブルストックで軽快にリズムをつけて下っていく。朝早く大倉尾根を上り下りするのが日課になっている人も多いのだろう。
やがて短パンをはいた初老の人が、やはり駆けるように下りてきた。雑誌でも見たが、塔ノ岳に何百回も登っている方だ。

立派な角

三ノ塔あたりだろうか、木を透かして表尾根の稜線がよく見える。上部はかなり白くなっている。今歩いているところはまだ雪は出てこない。
高度を上げるにつれ、背後の眺めがどんどんせりあがってくる。富士山が惜しげもなくその大きな姿を現し、そしてもちろん相模湾も冬日に照らされ、目もくらむほどの輝きを放っている。
足元にもそろそろ雪が見られるようになってきた。
樹林が少なくなり花立に登り着く。振り返っての展望も素晴らしいが、進む先にデンと控えている塔ノ岳も、高く堂々としていて絵になる。

道は雪がちとなり、ぬかるんだ部分も多くなる。樹林帯の緩やかな登りとなるこのあたりは雰囲気がよく、気に入っているところだ。さらに高度を上げる。さすがに真冬の1400m峰で、地面はにわかに凍結してきた。これは下山時にはアイゼンをしたほうがよさそうだと思う。最後の急登の先に、大展望の塔ノ岳頂上となる。
昨年の1月にも来たが、今日は回りの山に雪が乗っているので、昨年以上に見ごたえのある眺めが広がっていた。
丹沢山に続く主脈の山稜はかなりの白さだ。三ノ塔から上がってくる表尾根も同じ。東側は関東平野が広く見下ろせる。その先に筑波山もはっきり見届けることが出来た。これは昨年は見れなかったと思う。
関東で展望のいい山ベストスリーに、塔ノ岳は間違いなく入るだろう。

富士山と鍋割山稜
快適な雪道
明るい訓練所尾根
富士山、相模湾、伊豆半島と伊豆大島もくっきりはっきりの眺めでいうことなし。ただひとつ、南アルプスは雲がかかり見えにくくなっていた。今年は冬将軍が西日本回りでやってくることが多いため、南アルプスあたりは悪天になりやすいのだろう。
尊仏山荘の脇から鹿が出てきた。立派な角を持っている。鹿はおもむろに横を向いたので、その角をきれいに写真に収めることができた。鹿くんのサービスポーズだろうか。

だんだんと風が冷たく感じるようになってきた。おそらく気温は氷点下だろう。熱いお湯を飲んで、アイゼンをつけて下山にかかる。
往復はつまらないので、金冷シで右に折れて鍋割山稜を少し歩く。薄くまんべんなく雪が積もり気持ちよい。鬱蒼とした感じのない樹林の姿もいい。
鍋割山まで行ってもみたかったが、今日は小丸手前の分岐で下山路に入る。訓練所尾根という名前の道である。

最初は大きく海の眺めが広がるが、すぐにジグザグの急な下りとなる。丹沢には珍しくアセビの多い道だ。大倉尾根や表尾根のような華やかさはないが、落葉樹が多く気持ちのよい道だ。
右手には鍋割山からの尾根が並行するようにずっと見え続けている。南に面した道なので、雪はすぐ消えた。アイゼンも不要となる。
尾根通しに下れば問題ないはずなのだが、途中何本か分岐というか支尾根に出会う。訓練所尾根は他の丹沢の登山道に比べれば指導標が少ないので、この道でいいとはわかっていても、少々不安になる。

ジグザグ下りを繰り返し、下りきったところには「小丸まで1500m」の標識が立っていた。そのすぐ先の小ピークがおそらく地図上の745m地点であろう。
さらに植林下の下りは続く。沢の流れがようやく聞こえると、ほどなく林道に下り立った。二俣はそのすぐ先だ。訓練所尾根は意外と長い。コースタイムでは小丸から二俣まで1時間10分だが、20分ほどオーバーした。
沢のほとりで少し休憩する。風が強くなってきた。スパッツを外してから歩き再開。車も通れる林道だが、この道歩いていると「自然が疲れてきているので車での入山は控えてください」という標識があった。丹沢にマイカーで入るのは、大倉までにしておきたいところだ。

1時間20分ほどで大倉に戻る。表尾根の白い稜線が見上げられる。もう1回まとまった雪が降るとかなりの雪山になりそうだ。その時にまた来てみたいものである。


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