~紅富士を求めての夜駆け山行~ いしわりやま(1413m) 2002.12.15.(日) 晴れ |
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5:30平野(甲斐路荘)-5:40石割神社前社-6:00鳥居-6:35石割神社-6:55石割山8:45-9:05平尾山9:20-9:55大平山10:25-10:55長池山11:00-11:20別荘地-12:05内野入口(紅富士の湯)14:35-[バス]-15:15富士吉田駅 歩行時間:4時間5分 |
前日の竜ヶ岳に続き富士山詣での山行である。 夜明け直前の「紅富士」を見てみたく、宿を5時に出発した。日の出は6時40分頃、石割山頂までは1時間30分弱ということで、まだ星の見える時分からの行動としたのだが、宿を出て最初に入る車道を間違えてしまったこと、それとヘッドランプの電球が切れてしまったりして、登山口到着が遅れ、結局日の出には間に合わなかった。
ヘッドランプは最初、電池切れかと思ったが電池を変えてもつかないので焦った。換えの電球を持っていたのは奇跡である。ヘッドランプがなければお手上げ状態であった。 石割山は昨年秋に続いて2度目だ。平野から車道を歩き鳥居の前へ。山頂までの登路は石割神社への長い石階段から始まる。 階段はところどころ凍結し、アイゼンを付けるか判断に迷うところだが、結局付けないで登った。神社奥社から山頂までは岩っぽい急登が続き凍結箇所もある。 この季節こういう場所は、日の出前の時間には凍結していると思って間違い無い。もう少し凍結面が多ければ軽アイゼンが必要な道だろう。 あたりが白み始めてきた。やがて地平線から大きく赤い太陽が顔を出す。
やはり真っ暗な所を歩くというのは勝手が違う。紅富士は頂上では見れなかったが、登っている途中で、雪冠が赤くなった富士山を木の間から見ることが出来た。写真は次回以降の楽しみにしようと思う。 日の出10分後頃に山頂に到着。朝日を浴び、みるみる輝きを増してくる富士山の姿は本当に素晴らしい。これがこの世のものか、と思ってしまう。 あまりの神々しさに、凍てつく寒さを忘れている。この日の山中湖村の最低気温はマイナス7度で、湖畔の木々には霧氷がついたようだ。 富士山の展望に優れた山と言えばこの付近では三ツ峠・杓子山が知られている。ここ石割山からの眺めは、その2座と比べて高度感こそ物足りないものの、まるで富士山がすぐ手に届きそうなところにあるように思える、そのリアルさが他では味わえない面だと思う。 眼下の山中湖は一面、ガスに覆われていたが、時間の経過とともに取れて来た。そして真っ白の南アルプス。この展望も素晴らしい。写真を撮りながら2時間近くを山頂で過ごした。 さてこれから、常に富士山を正面で拝める尾根歩きとなる。昨年に逆方向から来た道だが、やはり富士山と正対して歩くのがここの醍醐味であろう。
平尾山・大平山・長池山ほか、いくつかの小ピークを越えて行くが、いずれのピークでも真正面に富士山があまりにも大きい。このまま尾根伝いに下り、すぐに富士山に登って行けてしまいそうな錯覚にとらわれる。 長池山を過ぎ、忍野八海方面へ下る。薄暗い杉林帯を過ぎ、別荘地を経て花の都公園の一角に出る。 忍野八海は言わずと知れた富士山撮影の名所だ。しかしやはり山の上で見る富士山のほうが何倍もいいと思う。 内野入口バス停付近まで車道をつたい、そのそばの「紅富士の湯」に寄る。内湯や露天風呂からはまたしても富士山が大きい。 今回は本当に、最初から最後まで富士山づくめであった。もうしばらくは見なくても平気である。
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