~静かな奥多摩・高尾ロング縦走路~ かりよせやまからじんばさん 2003.2.8.(土) 曇り時々晴れ |
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武蔵五日市駅6:50-[バス]-7:05今熊バス停7:20-8:15今熊山8:20-9:15刈寄山分岐-9:25刈寄山9:40-10:10入山峠-11:00鉄塔ピーク11:10-12:00市道山12:30-13:50醍醐峠-14:10和田峠-14:35陣馬山14:45-15:00和田分岐-15:40和田バス停15:55-17:05藤野駅 歩行時間:8時間20分 |
鉄塔を過ぎてから、市道山までの間は「峰見通り」と呼ばれ、大小10ほどのピークを越えていくことになる、骨の折れる道である。今までの道と違い尾根がやせているのでピークを巻く道はない。
まず鉄塔から大きく下り、同じくらいの分を直登で登り返して第一ピークへ。 その後小さな登降が続き、2つ目のピークは「栗ノ木沢ノ頭」との表示がある。4つまでは片側が雑木林で明るく、適宜休憩を取れる。 第5ピークは植林の中で「山岳耐久レース10km地点」との標識がある。このコースは「長谷川カップ」という山岳レースのコースの一部となっている。 再び大きく下って登る。第6ピーク直下には鎖がかかっているが使うほどではない。7,8と小さな登り下りをするうちに、前方の木の間から市道山の大きな形が迫ってくる。 10個めは「イッポチ山」(山頂に標識なし)、それを下るとようやく和田峠・陣馬山への縦走路分岐となる。市道山へは登り5分ほどだ。
市道山(795m)のせまい頂上には、団体が陣取っていたので、少し下がったところで昼食にする。まだ行程は半分だ。 アシビの茂る縦走路を進む。随所に醍醐林道へ下る分岐がある。 やがて落葉樹のきれいな広い尾根に出て、いったん休憩する。このあたりから再び高度を上げ始め、北に面した緩斜面は一面が薄雪で覆われて来る。 醍醐丸を東側から大きく巻く。この巻き道は道形がややはっきりしなく、けっこう長い植林の道だ。行動が続いているのに体が冷えてくる。 やがて前方に光が見え、和田と和田峠との分岐に到着。行き交う人が増え始め、車道が通る和田峠に下りて行く。 時間によってはさらに陣馬高原下に下りることも考えていたが、やはりここまで来れば陣馬山に登るだろう。 北に面した木段の登山道は雪解けでグチャグチャである。登山者と同じ位の数の行楽客が登り下りして来るが、今にも滑って転びそうで、見ていられなくなる。そういう自分も足元がやや危うい。 展望360度の陣馬山頂(855m)には雪はない。今日は午後から曇りの予報だったが当たった。しかし富士山はうっすらと輪郭だけ見えている。 茶店のおばさんが、天気が良ければ江ノ島まで見えますよ、と観光客に説明している。 さて長かった縦走も締めくくりだ。一ノ尾根を途中まで下り、和田のバス停を目指す。 分岐から和田集落への下りは雑木林のとてもきれいな道が続き、本日一番の快適度である。新緑の時期にここを登りにとるのもいいかもしれない。 和田の集落に下り、バス停まで20分ほど。15時47分のバスには間に合いそうだ。 しかし、またしてもヘマをやった。今日は土曜日、神奈川交通の場合、休日ダイヤなのである(47分は平日の便)。休日のバスは20分前の発車、次の便までには2時間弱ある。 さらにダメ押しとして、冬季は15時台のバスは運休、というオチもついた。このことは山と渓谷社刊「登山・ハイキングバス時刻表」にも、神奈川中央交通のHP にも載っていない。この会社のバスはしょっちゅう変更があるから注意が必要だ。 タクシーは使いたくない。2時間待とうか迷ったが、藤野駅まで歩くことにした。 しかし今日は長丁場を歩いて来ただけあって、最後はとことん疲れ果てた。
藤野駅に近くなると沢井トンネルの前で緩やかな登りになるのだが,その頃は腰から下の感覚が無くなってしまっていた。翌日は東京国際マラソンであったが、さしずめ40kmあたり、四ツ谷手前の上り坂を迎えた選手の気持ちと同じかもしれない。 藤野駅にたどり着いたのが夕方5時。へとへとである。ホームはハイキングやゴルフ帰りの客でごった返している。 夕暮れの空を鳥の群れがV字列をなして飛ぶ。そろそろ渡り鳥たちも北に帰って行く時期である。 そして西の空には雲間に夕焼けが赤い。今日は朝焼けから夕焼けまで、8時間以上歩き続けた。 |