~カタクリ探しの奥武蔵日帰り縦走~
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マップ
おおもちやま・たけかわだけ・いずがたけ
2000.4.15 曇り一時晴れ
名郷~鳥首峠~大持山~妻坂峠~武川岳
~伊豆ヶ岳~正丸峠~旧正丸峠~正丸駅


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●武川岳にはカタクリが?
昼食を済ませ、武川岳へと向かう。妻坂峠の下りは広いのびやかな防火帯だ。単調なダラダラ坂で、登りだときついかもしれないがブナ林(おそらく)が鮮やかになる頃には楽しいだろう。

武甲山の眺めがいい。採掘で削り取られた側が見えず、ピラミダルなその山容は実に絵になる。
妻坂峠の手前ではダンコウバイの黄色い花がたくさん咲いていた。

花のアルバムⅡ(武川岳付近)
ダンコウバイ カタクリ
武甲山(クリックして拡大)
武甲山
ここからさらに武川岳への登りだ。いつもなら息をきらすところだが、今回はカタクリの花を探す目的があり、超スローペース。まるで落し物を探しているように、目を皿のようにして探す。しかし見当たらない。
前を歩いていた老夫婦と言葉を交わす。昨年同じ時期に来ているそうで、その時はけっこう咲いていたそうだ。今年は葉ばかりが目に付くとのこと。見ると、1葉が多い。カタクリは花を咲かせる前に数年間は、地表に葉を1枚だけ出しているだけだという。花が咲くときに初めて複葉となるそうだ。
武川岳・山頂
武川岳・山頂

やがてつぼみをいくつか見る。すれ違う登山者からは、花は全然見つけられなかったと言う。しかしその少し先の岩陰に1輪だけ咲いているのを見つけた。少しシワが付いていたが、しっかりと開いていてうれしくなる。興奮気味に「咲いてますよー」と老夫婦に声をかける自分がおかしい。
うつむき加減に、しかし毅然とした風に花開く姿はハッとさせられる。1輪だけだったが、あるのとないのとでは大違いだ。それまでの疲れが吹き飛び元気が出る。

武川岳は今年の冬に登ったが、けっこうお気に入りの山だ。今日は青空の下、好展望が得られた。奥多摩の大岳山、御前山が見えた。


●車道を横切り伊豆ヶ岳へ
伊豆ヶ岳に向かう。前武川岳への道は前回歩いたので今回は東に伸びる道を進む。北面の展望地を経て下り、沢沿いのあまり踏まれていない道を歩き、舗装された小道に出てからさらに下ると広い車道に出る。
右に折れ、車道をゆるやかに上ると伊豆ヶ岳の取り付き点に出た。反対側には武川岳登山口の標識もある。ここに下って来たほうが 時間的には若干早いかもしれない。

鳥居をくぐり、本日最もつらい伊豆ヶ岳への直登だ。しだいに周囲が明るくなり、岩っぽい道になるとほどなく伊豆ヶ岳の山頂だった。空も晴れ上がり、思った以上の展望台だ。山頂ではツツジの紫色のつぼみが今にも咲こうとしている。
この時間だから山頂には誰もいない。汗をぬぐい、スポーツドリンクを飲み干し、しばし休憩する。
伊豆ヶ岳・山頂
伊豆ヶ岳・山頂

●正丸峠から旧正丸峠、のびやかな尾根
正丸峠へののびやかな尾根道を歩く。道脇にタチツボスミレが咲く。車道に出ていったん観光客と合流してしまうが、再び尾根に上がれば静けさに包まれる。
もう日も傾き、旧正丸峠のカタクリも花を閉じてしまうだろうか。

旧正丸峠。こっちのほうが峠らしい。尾根は先に続くが、カタクリを見に初花方面へ下りてみる。下山の時間を考えるとあまり余裕がなくなってしまった。10分ほど下りると、あった!そこかしこに咲いている。さすがにもう花は閉じつつある。また明日の朝開くのだろう。かたわらにハシリドコロもちょこんと花開いている。
もう少し下ると群落があるらしいが、ちょっと時間がなくなってしまった。これで満足しよう。旧正丸峠へ戻り、正丸駅への道を下りる。
正丸集落
正丸集落
沢に沿った気持ちのよい道。黄色い不思議な形の花を見る。帰って図鑑で確かめるがよくわからない。「キケマン」という花に似ているが山地に咲くのだろうか。(その後「ミヤマキケマン」と判明)

さすがに疲れを覚える。正丸集落に下り立ったのは5時過ぎだった。集落にはミツバツツジの並木が夕暮れの道を明るくライトアップしているように見えた。

花のアルバムⅢ(正丸峠付近)
タチツボスミレ ハシリドコロ
ミヤマキケマン ミツバツツジ


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