山の写真集 > 奥武蔵・秩父 > 大霧山
  • -一気に広がる展望-
  • 白石車庫-定峰峠-大霧山-高原牧場入口
  • 奥武蔵
  • 埼玉県
  • 大霧山(766m)
  • 2011年12月11日(日)
  • 9.1km
  • 3時間40分
  • 430m
  • -
  • -
  • 東武鉄道、バス、西武鉄道
天気1

 

地図
2011年12月11日(日)
池袋駅 5:45
  東武鉄道
7:01 小川町駅 7:09
  イーグルバス
7:40 小萩橋
7:45   白石車庫
8:30   定峰峠 8:35
9:07   旧定峰峠 9:10
9:52   大霧山 10:35
11:00   粥新田峠 11:00
11:30   林道
12:05 高原牧場入口 12:17
  西武バス
12:47 西武秩父駅 13:07
  西武鉄道
飯能駅乗換
14:58 池袋駅

 

大霧山(おおぎりやま)は3年前の外秩父七峰縦走以来である。今考えるとよくもあんな距離を歩いたと思う。最近少し足の調子がよくなく、突然攣ったり、坂道や階段で膝が痛むことがある。大霧山なら高度差もそれほどでもないし、あのあたりは車道が下を通っているので緊急のときは逃れることが出来る。


上三沢への下山路にて、牧草地越しに秩父の山を眺める

早朝の東武線は、ドアが開くだびに冷たい空気が入ってきて凍える思いだ。小川町駅から白石車庫行きのバスに乗る。今日はこの付近で「和紙の里マラソン」なるイベントがあるようで、その関係で白石車庫からのバス便が一部運休になっていた。秩父側に下るつもりでいたので影響はない。

白石地区の農地には霜がびっしりと降りていた


霜が降りる

定峰峠。茶店の裏の斜面は白くなっていた


定峰峠

尾根上は、特に北斜面で雪が溶けずに一部凍結している


薄雪の尾根道

青空になっても、朝の早いうちは日差しが届きにくい


日陰が多い

ムラサキシキブ(大霧山直下)


ムラサキシキブ

バスが山奥に入っていくと、道脇に雪が残っていた。先週後半に、北関東や奥多摩の標高の高いところでは雪が降ったのだが、低いところにも初雪があったようだ。山肌を見上げると、ところどころ斜面が真っ白になっていたりするのは伐採跡だろう。

白石車庫のひとつ前、白萩橋で下車する。静かな朝の山村は一面が薄雪に覆われていた。地図を見て、このバス停付近に登山口があると思っていたのだが、見つからない。結局そのまま歩いて白石車庫まで行ってしまった。ここから定峰峠に上がることにする。

10分ほどで山道へ。緩やかな登りは何度か車道を横切りながら、少しずつ高度を上げていく。斜面には薄く雪が積もるが、上に行っても雪が多くなるわけではない。澄み切った青空の下視界が広くなり、車道を少し歩いて定峰峠に着く。茶屋の後ろの斜面は真っ白になっていた。静かで時が止まったよう。ベンチで談笑しているグループがいた。
見晴らしのよい場所に出ると、ここまで意外と高度を上げたことに気づく。

大霧山から、両神山と秩父の町並みを望む。両神山の左にわずかに白く見えるのは八ヶ岳


両神山

大霧山から、上三沢方面を望む。牧草地と終わりかけの紅葉の森


わずかに紅葉残る

大霧山から、白い浅間山もよく見える。その左の2つのコブは御荷鉾山


浅間山も

コナラの紅葉が残っていた。上三沢への下りにて


紅葉

林道大霧山線に出たところで、秩父蛇紋岩の説明板が立っていた。採石場がそのすぐ先にある


蛇紋岩

正面に蓑山(美の山)を見ながら高原牧場入口バス停へ


秩父の里へ

植林の急坂を登っていくと、やがて自然林の尾根に出る。明るくはなるが、樹林の背が高く日が差し込んでこない。周囲はうっすらと白くなっており、特に斜面が北側になるとある程度の積雪となる。とは言っても2,3センチがせいぜいだが。
右手に笠山、堂平山が樹林越しに覗く。この2座と大霧山を合わせて、比企三山と言われている。進む先にその大霧山の山頂付近も見えてきた。まだかなり遠い。

再び杉林となって旧定峰峠。ダイダラボッチの説明板がある。2人のハンターが休憩していた。動物が動く音がしなかったかと聞いてくる。今日耳にするのはせいぜい、自分の足音と木の枝から雪がガサッと落ちてくる音くらいだ。
ひとりきりの急な登りのあと、右手に牧草地が広がる尾根になった。有刺鉄線で仕切られてて入るのが残念である。牧草地に牛はいないが、眺めが開けて関東平野のはるか先、筑波山までよく見えている。

いったん小さく下るが、雪が中途半端に溶け残っていて、それを除けようとして足に無理な力がかかってしまった。膝に電気が走る。山頂までもう少しなので、我慢して登り返す。ムラサキシキブの紫色の実が冬枯れの空に揺れていた。

大霧山山頂に着く。北から西~南側の眺めがすばらしい。奥日光や赤城連山、西上州の御荷鉾の隣りに白いコニーデ型の浅間山、両神山の後ろに小さく白く光っているのは八ヶ岳、奥秩父の甲武信岳や雲取山、武甲山とパノラマである。遠く上信越の岩菅山あたりも見える。大霧山は山登りの対象としては地味な存在だが、この山頂からの眺めを見るだけで登ってきた意味がある。しかし、こんなに広い眺望が得られる山頂でも、東側に背の高い木があるため日陰になっていて寒い。

粥新田峠(がいにたとうげ)への下りに入る。雪が思った以上に多く、しかも凍結気味である。足を痛めてはつまらないので、アイゼンをつけることにした。滑り止めとしての効果はてきめんで、負担は最小限に押さえられた。

この時間になって、粥新田峠方面から人がどんどん登ってきた。峠まで下り切る少し手前で左に分岐する道に入る。指導標の指し示すのは「高原牧場入口」、関東ふれあいの道の石標には、「広町山十」と書かれている。不思議な名前だがこれは下山地の地名で、「高原牧場入口」バス停も以前はこの名前だったようだ。
おだやかな下山路である。しばらくは右手が牧場で開けている。10名以上の団体が登ってきた。少し高度を下げるとコナラの葉がオレンジに色づいていた。今年最後の山での紅葉だろうが、12月中旬近くにもなってまだ見られるとは。

沢を通過し植林下をしばらく歩くと道がだんだんと広がって、いつの間にか林道大霧山線に出ていた。途中、「蛇紋岩」の説明板を見る。蛇紋岩というと尾瀬の至仏山を連想するが、この秩父上三沢付近の山で採れるものは「貴蛇紋」と呼ばれ、淡緑色の脈がきれいで、室内石材用として珍重されているそうである。

採石場から先は舗装道路になり、入山の集落に下りた。正面に蓑山を見ながら里道をそぞろ歩き、高原牧場入口のバス停に着く。国道沿いに数軒の民家、閉じられた商店と円筒形の郵便ポスト。いつもの秩父の山里の姿である。
足の痛みはひどくならずに何とか持ったが、いつもより疲れた。しばらく5時間や6時間かかるような山は歩けないだろう。この冬は少し体調回復に努めたい。