将監峠から飛竜を目指す
山の神土(かんど)を経て将監(しょうげん)小屋に向かう。山の神土には、和名倉山へ続く細い道が分岐している。
ここから将監峠までは、しばらくの間明るい草原となる。樹林の中を歩き通してきた目にはまぶしいくらいだ。
将監峠は、明るさでは雁峠に引けをとらない。まるでスキーゲレンデのような緩やかな草原が横たわっている。
このコースは、鬱蒼とした山中と明るく開放的な峠、そのコントラストがとても印象的だ。例えが変だが、緊張と弛緩の狭間での山行、と言えようか。
将監小屋には誰もいない。ここも、基本的には平日は無人で、素泊まり料金を箱に入れる仕組み。部屋の中は小奇麗で何組かの布団も積んである。たたきにはストーブがある。シュラフがいらない笠取小屋~将監小屋ののんびり平日連泊も悪くない?
小屋の前で昼食をとり(小屋前の水場の水がうまい)、飛竜山を目指す。しかし時間があまりない。山頂往復するにはよほどの急ぎ足となろう。
唐松尾山を登り下りしてきた身には、いささかこたえる急坂が続く。途中ガレもあり油断できない。
飛竜権現に着いたときにはもう午後2時になってしまっていた。ここから飛龍山頂を往復するのは時間が不足していたので、禿岩(はげいわ)でしばし休息ののち、ミサカ尾根を下ることにした。
それにしても禿岩からの奥秩父山塊の展望はすごい。午後の日差しが強く日焼けしそうだ。このへんもシャクナゲの群落があり、6月末ごろにまた来てみたい。
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山の神土・和名倉山への分岐
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山の神土からの明るい草原
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連なる山並み
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