|
雁峠
|
|
笠取小屋での夜明け
|
|
笠取小屋
|
|
台風!笠取小屋で足止め
この日土曜日、台風18号が日本海を横切る。山梨側への影響が心配だったが、予報では天気が崩れるのは宵の口からだ。
半月以上、山に行っていなかったので、少々の悪天候には目をつむって、出かけることにした。天気が悪くなったら引き返せばいい。そういう気持ちでいた。
5月の雁坂峠行きでは、雁峠から新地平に下りたが、今回はここから取り付き東進、出来れば雲取山まで足を伸ばそうと思った。天気が悪くなる前に、宿泊予定の将監小屋に着きたい。
中央本線・塩山駅からバスで新地平に着くころは好天。雲は多かったが、何とか夕方までは持ちそうだ。
薄暗い沢沿いの樹林帯を抜け、雁峠の広々とした草原が視界に広がる。ここは本当に落ち着く。5月の時に比べ、さすがに鳥のさえずりは少ない。 さあここから右に折れ、唐松尾山を経て将監峠を目指そう。
と、突然ポツポツと雨が降ってきた。日は出ているしそれほどでもないな、でも一応ザックカバーはしておこうか。と考えているうち、雨足が早くなると同時にあたりが暗くなってきた。
とりあえず笠取小屋まで行って様子を見よう。ここから10分ほどだ。
笠取小屋に着いたときは大雨になっていた。平日ここの小屋は無人で、素泊まり用に開放されている(1泊3500円)。急いで中に入りザックを下ろす。小屋の中は屋根をたたく雨音が響き騒然としている。風も強くなる。無論、自分1人。
1時間ほど待ったが、止むどころか風雨はますます強くなる。これでは外に出られない。この日に将監小屋に行くことは当然諦め、結局ここで宿泊することにした。
布団をひき、ラジオをつける。ジャイアンツのナイター中継をやっているが、雨音でよく聞き取れない。
20畳くらいの部屋に布団は15組ほどあり、薪ストーブもある。水場も近い(とはいっても、この荒天では水場にさえも行けない)し、ラジオの感度もいい。小屋の裏手にはきれいなトイレがある。素泊まりには十分すぎる設備と環境だ。
風雨が少しおさまったとき、水を汲みに行く。簡単な食事を済ませ、翌日の晴天を願い就寝。
朝。台風一過。清々しい空気に鮮やかな朝焼けだ。
|