~シャクナゲとシロヤシオの回廊~
タイトル
たかやま(1668m)
2005年6月5日(日) 晴れ後曇り

7:38東武日光駅-[乗合タクシー]-8:20竜頭の滝上8:25-9:20東鞍部-9:40高山10:15-10:40熊窪分岐-11:10林道-11:20小田代歩道入口-11:55しゃくなげ橋12:05-12:25竜頭の滝上13:27-[バス]-14:50東武日光駅
歩行時間:3時間25分

マップ
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シロヤシオ
シロヤシオ

途中、木の間から戦場ヶ原の湿原を見る。まだ薄茶色の状態だ。同じく白根山、中禅寺湖も樹間から望めるが、全体的にこの尾根からの展望はあまりよくない。樹林と花を楽しむコースである。

道は急登に転じるアカ、シロ、アカ、シロ、・・・今までよりなお一層鮮やかな色合いで尾根道は彩られる。
やがて高山頂上の小台地に着く。トウゴクミツバとシロヤシオの木(いずれも満開)が1本ずつ立っている。

シラカバの木越しに中禅寺湖や西岸の山々が見えるが、やはり眺めは芳しくない。青空に映えるツツジを見ながら、ここは腰を下ろしてのんびりとする。
高山頂上
高山頂上
高山頂上

下山は西側の斜面を下る。ここの斜面はまさにシロヤシオ、トウゴクミツバツツジの回廊になっている。頭上は濃紫と白の花でいっぱいだ。そういうのが数100m続いている。これはすごい。こんなツツジのトンネルはくぐったことがない。

山頂直下は急坂だが、やがてなだらかな山腹道となり、しばらくするとシロヤシオも新緑の木々に混じって時々見られる程度になってきた。しかし、突然目の前に満開の木が現れたりして、びっくりする。

熊窪分岐で中禅寺湖畔に下る道を分け、小田代ガ原への方向に進む。バイケイソウが少し。標高をあまり下げた感じがしないまま、まもなく道は穏やかになる。樹林に囲まれただだっ広い平地を、一直線に歩く。

鹿除けの柵が見られる。日光の山は、至るところで樹木などが鹿の食害にあっているようだ。朝の乗合タクシーの運転手さんによれば、昨年は2000頭が捕獲されたという。

樹林の道は、初めはミズナラ、次にシラカバ林と続く。男体山や太郎山が見えてくる。振り返れば高山のかわいい突起も見えてくる。

いずれにしても、まだ緑の絨毯になっていないため、湿原の見頃はもう少し先となろう。
シロヤシオ
シロヤシオ
ツツジのトンネル
ツツジのトンネル
小田代ガ原
小田代ガ原

林道に出合ったら左折しその林道を歩く。このへんは登山者だけでなく一般の行楽客も多く歩いている。5分ほどで小田代ガ原の遊歩道に入る。白根山が残雪を輝かせている。
遊歩道の周辺は湿原ではなく、明るい樹林下の道だ。一箇所、戦場ヶ原方面に突き出た展望地がある。どこかに「貴婦人」と呼ばれている木があるそうだがどれかわからない。

カラマツ林を抜けてしゃくなげ橋、湯川のほとりに出る。湯川は少し先に行くと竜頭の滝となって、中禅寺湖に多量の水を落としている。

滝上まで戻ってくる。登るときにプ~ンと匂った硫黄の香りに誘われて、竜頭山の家で温泉に入って行く。
日光の温泉は良質の硫黄泉。最近はほのかな香りの鉱泉に入ることが多かったが、やはり硫黄臭に包まれたお湯は格別である。浴室も懐かしい木の香りのする造りでのんびりできる。しかし今日は自分が初めての客らしく、かなり熱いのでうめないと入れない。

温泉から出ると雨が降っていた。今日は降るとは思わなかった。かなり強い降りだが、青空も覗いている。やはり日光は高地特有の気象を示すことが多そうだ。

満員のバスで東武日光駅まで下る。雨はまだ降り続いている。
待っていた浅草行き電車は快速なのに2両編成。バス以上に満員で座る場所がない。やはりこれが観光地日光なのか。これで浅草まで2時間以上立たされるのは何ともつらい。
次の下今市駅で、塩原方面から来たガラ空きの電車が連結したのでラッキーだった。

歩いた時間は短かったが、初めての日光の山を存分に楽しんだ。今度はハイマツの茂るという女峰山、そして白根山にも登ってみたい。


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