~ハイマツと笹原の稜線歩き~
8:10黒磯駅-9:10那須岳山麓駅9:25-[ロープウェイ]-9:30山頂駅-9:55牛ガ首-10:10日ノ出平-10:30南月山11:00-11:35白笹山-12:35沼原駐車場[沼原湿原往復]13:10-14:05板室温泉分岐-14:25乙女の滝-15:10板室温泉16:30-[東野バス]-17:05黒磯駅 歩行時間:5時間5分 |
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那須連山の主峰、茶臼岳の南側にある南月山に登った。 登ったというよりも、ロープウェイでアプローチしたので登り出しからの標高差はわずか90m。歩いたといったほうが近いかもしれない。しかし周辺は風の強い場所で、ハイマツや低潅木の茂る稜線は高山の雰囲気を漂わせ、短いながらも展望の尾根歩きが出来る。 なお、茶臼岳のことを昔は月山と呼んでいたそうで、その南方に位置することから南月山と名付けられたようだ。 従って、「なんげつやま」ではなくて「みなみがっさん」と読むのが正解である。
東北本線・黒磯駅からバスで那須山麓駅まで。ロープウェイに乗るときから強い風が吹き荒れている。 那須ロープウェイは111人乗りの頑丈な構造で、強風で知られた山ならではの乗り物だ。乗客は40名程度。ほとんどが観光客で登山者は10名に満たない。 山頂駅で下り、皆と反対の方向に進む。茶臼岳の山腹を巻き牛ガ首を目指す。ウラジロタデ、マルバシモツケなど白系の花が地べたに咲く。 殺生石への分岐を見て、ほとんど登りのないまま稜線に上がる。青空が覗くが稜線はやはりものすごい風だ。立っていられないほど。茶臼岳の白い噴煙が真横にたなびいている。 その先には朝日岳方面の緑の稜線が気持ちよく伸び、おととしの甲子山からの縦走が思い起こされる。
やがて左奥に、赤茶けた地面を露出した南月山が見えてくる。道はあくまで平坦だ。風が強いので汗もかかない。 シャクナゲやキンコウカの咲くのも見られる。振り返れば茶臼岳のずんぐりむっくりした山容が印象的だ。若干風が弱まってきたのか、噴煙の方向もやや上の方に向き始めている。 案内板のある日ノ出平を過ぎ、さらに展望の尾根を行く。右手に丸っこい白笹山、その先に沼原の調整池も見えてくる。 南月山へはいつの間にか着く感じだ。風が強い場所であるせいか、1700m程度の山なのに山頂にはハイマツが茂って高山の雰囲気を漂わせている。 しかも、コマクサが2箇所で咲いている。コマクサは、風除けの意味なのだろう、周りに小石が積まれている。自生の株なのかどうかは不明だ。 |