山の写真集 > 北関東(群馬) > 十二ヶ岳
  • -新春の雪山の展望台-
  • 西側登山口-見透し台-十二ヶ岳
  • 上州
  • 群馬県
  • 十二ヶ岳(1201m)
  • 2013年1月2日(祝)
  • 4.9km
  • 2時間20分
  • 492m(駐車場-十二ヶ岳)
  • -
  • 小野上温泉さちのゆ
  • マイカー
天気1

 

地図
2013年1月2日(水・祝)
富ヶ谷ランプ 4:35
  首都高
関越自動車道
渋川伊香保IC 6:30
  国道17号,353号
林道峠山線
7:21   駐車場 7:30
7:50   西側登山口
8:20   見透し台
8:40   大原分岐
8:47 十二ヶ岳 9:55
10:00 大原分岐
10:20   見透し台
10:40   西側登山口
10:55 駐車場 11:05
  林道峠山線
国道353,17号
小野上温泉立寄り
13:15 渋川伊香保IC
  関越自動車道
14:55 練馬IC

 

2013年の初山として、群馬県の十二ヶ岳に登った。今年も奥多摩や秩父を中心に登る一方で、群馬や新潟の山にも何度かおじゃますることになろう。
十二ヶ岳は2003年に、小野子山からの縦走で立ち寄ったときは曇りで広い展望は得られなかった。この山は多くの名山がひしめく群馬県の真ん中に位置し、しかも山頂からの眺めは360度である。今回は朝から快晴で、谷川連峰などの雪山をずらり一望でき大満足だった。


十二ヶ岳から上越国境の仙ノ倉山(中央)、平標山(左)を望む

西側登山口の駐車場は広く、20台以上駐車可能。あずまやとトイレあり

駐車場

見透し台のピークまで来ると、上部に十二ヶ岳の丸い山体が望める

見透し台

見透し台からは榛名山の眺めがいい

榛名山は真正面

大原分岐から先は自然林の快適な尾根道

快適な雪道

十二ヶ岳山頂

十二ヶ岳山頂

関越を渋川伊香保ICで下り、国道を西へ。赤城、榛名、子持山など朝からくっきり見えている。上越国境稜線の雪山はどうだろうか。今日後半から日本海側の天気が崩れるとの予報がある。冬型の気圧配置が緩んだ昨日(元旦)に登れれば最高だったのだが。
国道を右折し林道の坂道を上がっていく。すぐに道脇に雪の溶け残りを見る。ここでこれだけあるということは上はそれなりに積もっていそうだ。林道は最後まで舗装道路だが、日陰は凍結しており、冬用タイヤではあってもなかなか運転が難しい。場所によってはズルズルいってしまうので、スピードを落とす。
標高700mの登山口駐車場まで行けないかな、適当なところで停めるかと思っているうちに広い駐車場に行き着いてくれた。

駐車場からは榛名山の一角が見える。快晴の朝で気温もそれほど低くなく、快適だ。スパッツをして出発。脇の細い林道を上がっていく。日がささない斜面なので道路一面に雪が積もっている。
15分ほどで見覚えのある西側登山口に着いた。タフな車ならここまで上がって来れるだろう。今日は十二ヶ岳の往復のみであり、登りはほんの1時間あまりである。標高差が500m近くある割には登山道も急なところがなく、穏やかな印象があった。
ヒノキ植林帯の登山道に入ると、緩やかな登りが始まる。張り紙によるとこの一帯は「結婚の森」と言うそうである。方向が東に向くと左が自然林となり、十二ヶ岳西側のゆったりした稜線が見えてきた。登山道の雪は薄く付いているが、日当たりのいい場所は土が見える。

周囲は自然林一色となって、ピークの一角に登り着くと見透し台との標識が立っていた。右手のテラス状のような場所に歩を進めると榛名山が望める。ただ、見透し台の名前ほど、眺めは大きく開けない。振り返り見上げると小野子山と思われる峰が近くに迫っていた。十二ヶ岳は目の上のピークの奥に隠れているようだ。

谷川岳(右)から平標山まで見渡せる

谷川連峰が一直線

谷川岳の後ろに一ノ倉岳、茂倉岳も真っ白

谷川岳

山頂の展望盤にはスカイツリーの見える位置が書き込んであった。この日は見えず

スカイツリーはこのへん

尾根道の途中で小野子山を望む

小野子山

少し下って、そのピークへの登りとなる。南斜面なので思いのほか暖かく、雪はまだらである。左側遠くに雪山の姿が認められた。上越国境か、またはさらにその西側の山稜か。ここからはよくわからないが、日本海側の天候はまだ崩れていないとみえ、一安心。
急登をこなして稜線に立つ。大原分岐で、指導標は来た方向を「塩川温泉」と示している。小野上温泉の旧名称である。一方、大原からここに登ってくる道は登山ガイドなどでも見かけないナゾのコースである。もっぱら地元の人にのみ登られている登山道のようである。
十二ヶ岳へは右折する。気持ちよい薄雪の尾根を辿る。山頂直下の登りはロープがかかったちょっとした岩場になっている。反対の中ノ岳側からの道ほど大変ではないが、ヤセ尾根で雪がまだらについているので慎重を要する。

十二ヶ岳山頂に到着。期待通り360度の展望だ。
やはり谷川岳の純白の姿が目を惹く。茂倉岳、一ノ倉岳もはっきり見えている。さらには万太郎山、仙ノ倉山、平標山と谷川連峰の峰峰はどれも真っ白だ。もっと西には苗場山、白砂山、岩菅山、草津白根山も見えているようだ。ただし谷川岳に比べるとちょっと雲が出始めている。浅間山も雲を被っている。この一連の眺めで、谷川岳が一番はっきり見えるのは珍しい。
もちろん榛名、赤城もシルエットでくっきり見える。登山口から1時間あまりでこれだけの眺めが得られるのはうれしい。
麓の町並みも四方よく見えるが、標高の高い東側の高山村だけが白くなっているのが面白い。初めのうちは無風状態で暖かく、時のたつのも忘れ展望を楽しむ。

そろそろ下山と支度をしていたところ、中ノ岳側から一人登ってきた。地元の方で、十二ヶ岳には毎月のように登っているとのこと。役所が発行している登山地図をいただいた。十二ヶ岳からはスカイツリーも見えるらしい。展望盤をよく見ると、小野子山の右のほうにスカイツリーが釘で書き込まれていた。
山の話に花が咲いてしまい、立ったまま20分も話し込んでしまった。やや風が吹いてきたのをきっかけにして山頂を辞する。

直下の岩の下りは用心及び装着の練習としてアイゼンを使った。登ってきた道を戻るだけだが、日も高くなって暖かさを感じる。登山者が次々と登ってくる。谷川岳が見えると伝えたら、喜んで登っていった。
林道に下りて駐車場へ戻る。登降2時間あまり、正月の山はこれくらいの歩きで十分。いまだ凍結している車道を慎重に下って小野上温泉に下りた。
時間も早いので小野上温泉に寄って行こう。2008年にリニューアルオープンし、建物が新しくなってちょっとあか抜けてしまったが、ツルツルの「美人の湯」は10年前と変わっていなかった。

1時過ぎなのでまだ大丈夫だろうと思っていたが、関越はすでに帰省ラッシュの渋滞が始まっていた。この日は事故要因も絡んで最高50km近い渋滞となった。