山の写真集 > 北関東(群馬) > 荒船山
  • -奇岩の山へ新年祈願-
  • 相沢登山口-中ノ宮-トモ岩-行塚山
  • 西上州
  • 群馬県
  • 行塚山(1423m)
  • 2015年1月11日(日)
  • 8.7km
  • 4時間20分
  • 867m(相沢登山口-行塚山)
  • -
  • 荒船の湯
天気1

 

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2015年1月11日(日)
練馬IC 6:30
  関越自動車道
上信越自動車道
下仁田IC
  国道254号
8:50   相沢登山口 9:00
9:42   沢の源頭
9:50   中ノ宮 9:55
11:10   トモ岩 11:50
12:22   星尾峠分岐
12:33 行塚山(荒船山) 12:50
13:20 下降点
14:00   中ノ宮
14:35 相沢登山口 14:40
  国道254号
荒船の湯立寄り
下仁田IC
  上信越自動車道
関越自動車道
練馬IC

 

2015年最初の山として、群馬県の荒船山に友人と登った。11年前に立岩から縦走したきりとなっていた。数年前に漫画家が転落死亡するという不幸な出来事があったが、西上州の主峰として人気の山となっている。
群馬県の奥の山は積雪もそれなりにありそうだ。林道は凍結しているだろう。友人の車は新車で、スタッドレスタイヤ装着済みなので安心である。


星尾峠分岐から行塚山へ

相沢登山口付近の林道は凍結していた

林道は凍結

中腹は、ゴツゴツした稜線を見ながら明るい自然林の中を歩く

明るい自然林

巨大な奇岩が覆いかぶさる中ノ宮

中ノ宮

胸突き八丁の登り。トモ岩が垂直に切り立った姿を見せている

胸突き八丁

急階段を経て稜線に上がる。「トモ岩絶壁」は右折してすぐ

稜線へ

トモ岩は垂直に切り立った展望台

垂直なトモ岩

トモ岩からは妙義山・榛名山塊・上越の雪山が重なり合って見える

妙義から上越の山

トモ岩から、雲を被った浅間山。右奥にすり鉢状の小浅間山も

浅間山は雲の中


上信越自動車道からは荒船山の特徴ある四角形が青空にくっきりと映えていた。見てすぐわかる山の代表だろう。ただ山肌は白が混じっており、やはりある程度の積雪はありそうだとわかった。
下仁田インターで下りて国道254号を西進。民家の立ち並ぶ細道に入ると、路肩に雪が残っていた。相沢集落を抜けると細い坂道が凍結しており、冬タイヤが威力を発揮した。
車3台ほどしか停まれない相沢登山口はすでにいっぱいだったので、少し先の路肩に駐車する。なおこの先、林道を一段上がった所にも駐車スペースはあった。

支度をして出発する。初めのうちは杉の植林帯を行く。11年前に下ったコースではあるが、こういう特徴のない道だと全く記憶がない。道中、展望のよい場所とか石碑などあれば何となく覚えているのだが。
やがて左側が自然林となって、西上州の山らしいゴツゴツした稜線が見上げられた。毛無岩はどれだろうか。榛名山塊から妙義、そしてこの西上州の山域にかけては、とにかく稜線を形作るピークがどれもゴツゴツしていて、不規則な形状のものばかりだ。そして進行方向には荒船山の展望台、トモ岩の垂直な岩壁が木の枝越しによく見える。
沢の源頭部を過ぎたところで下山者に出会う。靴や足元はきれいだったので、上には雪があまりないのかと思った。

祠のある中ノ宮に着く。大きな岩が覆いかぶさるように突き出ていて圧巻である。この付近には、こういうとてつもなくでかい奇岩があちこちに見られる。
中ノ宮を過ぎると登山道には雪が目立ち始め、凍結したところも多くなってきた。アイゼンを装着するタイミングは明快だった。「胸突き八丁」と呼ばれる急登となる。雪が凍結していて、アイゼンの歯がてきめんに効く。気温が低いのでぬかるみにはなっていない。ガチガチである。
急登を詰め、背後の眺めも広がってくる。雲を被った浅間山が大きい。正面にはトモ岩がのしかかるよう。登山道は手すりの付いた階段となり、一気に高度を上げる。山になぜ手すりが?と初訪のときは感じたが、片側が切れ落ちていて、手すりがないとちょっと恐い。

トモ岩の手前にある避難小屋

避難小屋

トモ岩から荒船山(行塚山)へは平坦な道が続く

どこまでも平ら

荒船山(行塚山)山頂

行塚山山頂

行塚山から西方向にはローソク岩を見える

これも奇岩


斜度が緩くなるとようやく、山上の稜線にたどり着く。一面が雪で白かった。指導標はトモ岩を「荒船山絶壁」と説明している。
平坦な道を数分で避難小屋、その先のトモ岩展望台に到着。東側に広がる大パノラマは11年前と変わらない。浅間山と草津白根山、妙義山の背後には榛名山。雲が多くなって八ヶ岳方面はあまり見えなくなっているのが惜しかった。今日は午後から曇りがちになる予報の通りで、急に寒くなってきた。避難小屋のベンチで昼食とする。

避難小屋からは数十分の歩きを経て、荒船山の山頂である行塚山まで行く。
平坦な台地を進むと沢があり、完全に凍っていた。前回も思ったが、荒船山は山頂部に沢があるという不思議な山である。その後も平坦な稜線歩きが続く。周囲から見る荒船山の稜線部は完全なまでに平らだが、実際歩いても本当に平らなことがわかる。
星尾峠分岐からは行塚山への登りとなる。積雪は増え、このあたりでは30cmを超えている。急な登りを10分ほどで行塚山山頂に到着。樹林に囲まれた地味な場所だが、西側に兜岩山とローソク岩の奇峰が見えた。

来た道を戻る。下りは早い。灰色の大きな雲がかかってきたがまだ青空も多いので、下山まで降られることはなさそうだ。下降点で稜線と分かれ、手すりつきの階段を下る。登りの時よりもさらなる高度感がある。まだ凍結しているので、アイゼンのおかげで安全に下れる。
樹林帯に入ってからアイゼンを外し、あとは冬木立の道を相沢登山口まで戻った。
荒船の湯に立ち寄ってから帰途につく。関越はところどころで渋滞が始まっていた。行きも事故渋滞があったが、大きな車ゆえ、軽自動車専門の自分は運転を代わってあげられないのが申し訳ない。ゆっくりのんびり帰ってもらう。