2017年1月3日(火) |
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玉川IC |
6:15 |
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第三京浜 横浜横須賀道路 |
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逗子IC |
6:50 |
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逗葉新道 国道134号他 |
7:05 |
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立石公園 |
7:10 |
7:25 |
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前田川遊歩道 |
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8:25 |
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大楠山 |
8:35 |
9:15 |
大楠芦名口 |
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9:40 |
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立石公園 |
◇ |
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国道134号, 県道26号 |
10:15 |
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久里浜港 |
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東京湾フェリー |
11:00 |
浜金谷港 |
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2017年最初の山は、神奈川県三浦半島の大楠山にした。太平洋に近い山は季節感に乏しくあまり好みではないが、関東百山に入っている理由だけで登る。
でもやはりこれだけでは物足りないので、千葉県の鋸山もセットで登ることにする。神奈川県と千葉県の山の渡り歩きは、日帰りでは一見時間的に難しそうにもみえるが、東京湾フェリーを使うことでこのユニークなコースどりが可能となった。
帰りは東京湾アクアラインで戻るという、南関東を菱型形に旅するコースである。
大楠山の山頂から太平洋を望む
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両方とも小さい山ではあるが、日が短いので朝早く出発する。第三京浜は自動車の高速教習で走って以来だ。大楠山一つだけなら下道でゆっくり行ってもよかった。
第三京浜から横浜横須賀道路に入るところで間違え、少し遠回りになってしまう。逗子インターから、通行料100円(現金のみ)の逗葉新道を通って海岸沿いに出る。海と富士山の撮影場所として知られる立石公園の駐車場に車を置き、出発する。
前田川の川べりに降りたところに遊歩道ができており、これが大楠山への道となる。木道や階段、人工の飛び石伝いに歩いていく。等々力渓谷のような感じだ。
標高241mの、登山対象にもなりにくい山だが、一応他の山と同様に指導標は立っている。歩き始めが沢歩きとは(一般的な沢歩きとはちょっと違うけど)、なかなかいけている。
やがて道は川を離れ、緩い登りになる。遊歩道の延長といっていい、起伏のない道である。遠くで船の汽笛が聞こえた。MTBが一台やって来たほかは、人影は見当たらない。年始ということもあって、静かな雰囲気の道である。周囲はこの地域に多い照葉樹と、竹笹でしめられている。
樹林の切れ間から大楠山と思われる高まりが見えた。登山道には「山頂まであと2.1km」の標識。まだかなりある。前田川ルートは、急坂は全くない代わりに距離は長いようだ。少し高度を上げると、道脇にタチツボスミレが咲いていた。狂い咲きか、あるいはこの山で1月のスミレはごく普通なのか、わからない。でも花の多い山とのことで、実際「花の百名山」に大楠山は選定されている。
山頂近くには菜の花だろうか、小さな畑の先に灯台が立っている。ただ中には入れない。何やら中で歌っている人がいた。
大楠山山頂はそのすぐ先にあった。売店と展望台、それに小広い平坦地には三角点が。北面は樹林で見通しはあまりよくないが、反対側には青い海がとてつもなく大きい。
ただ、山頂からの眺めにしては「見下ろす」ような感じではなく、ちょっとした小高い丘から見渡している印象である。
西の富士山は樹林の上からかろうじて見える。展望台に上がれば360度のパノラマ展望が得られること間違いないが、ここも鍵がかかっていて入れない。
開くのが9時ということで、売店の営業時間に合わせているのだろうか。もうすぐ9時なので待ってもよかったが、正月休みなので売店が開くのも限らない。次の山があるので、大楠山はこれで下ることにする。
芦名口へ下る道は、ほぼ全行程が林道歩きとなる。アザミやノコンギクが咲いていた。カマズミも赤い実をたくさんつけている。少し下ると日当たりの良いところにはスイセンも見られた。周りは普段見ないような樹木ばかりだが、説明板もあって勉強になる。カクレミノ、ヌスビトハギ、エノシマキブシなどが見られる。
切り開かれた林道だけあって、前田川ルートに比べてこちらはところどころで眺めが効く。行き交う人もだんだん増えて来た。もっとも山登り風の格好の人はあまり見ない。
いつの間にか住宅街に入り、交通量の多い県道に出た。右折して少し歩けば、朝歩いた道に戻った。立石公園に停まる車はずっと増えていて、ここはもう少し気候がいい時期だと、時間が遅ければ満車で停められないかもしれない。
富士山はまだ見えているが、気温が高いのでおそらく午後は雲が出るだろう。
さてこれから久里浜まで行って、東京湾フェリーに乗ることになる。フェリーは1時間に一本で、10時台の便に乗りたいので少し急ぎたい。しかし運転に焦りは禁物である。久里浜港に着いたのは出発の5分前。なんとか間に合った。
車両甲板に車を移動してから、上の客室に上がる。混んではいなかった。しばらくして客室上のブリッジに上がると、動くフェリーを追いかけているのだろうか、カモメの大群がすぐ近くで飛び交っていた。これは壮観である。客があげる餌をあてにしているのかもしれない。
浜金谷港に近づくにつれ、鋸山の稜線がどんどん迫ってくる、船から見える山にこれから登るというのも面白い。