~上越の個性溢れる山~
タイトル
だいげんたさん(1598m) ・
ななつごややま(1674m)
2007年6月17日(日)晴れ

7:25越後湯沢駅-[タクシー]-7:45旭原登山口7:50-8:16渡渉点-8:55尾根上-10:00大源太山10:35-11:35七ツ小屋山12:00-12:45池の平(謙信ゆかりの道分岐)12:50-13:30シシゴヤノ頭13:45-14:45水場14:50-15:25旭原登山口15:40-[車]-16:00越後湯沢駅 歩行時間:6時間10分
マップ
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さてここから七ツ小屋山への稜線だが、まず急斜面の岩場の下りで、今日のコースの一番の難所となる。
ちょうどその方向からひとり登ってきた。やはり旭原登山口から、自分とは逆にシシゴヤノ頭のほうを先に登り周回してきたとのこと。朝5時に出発したそうだ。
ここ直下の岩場の状況を聞くと、足場も見えて手がかり足がかりも豊富なのでそれほど難儀ではない、とのことだった。

七ツ小屋山への道から大源太山。右奥は巻機山
七ツ小屋山への道から大源太山。右奥は巻機山

いよいよその岩場を下る。話のとおりさほどの困難さはない。天気さえよければ楽しい岩稜の道である。
下りきったところにシラネアオイが花をつけているがもう終期だ。小さな上り下りがあり、各ピークとも小休止には格好の展望地となっている。
振り返ると大源太山がまるで槍ヶ岳のようだ。上越のマッターホルンと言われるがここから見上げるとまさに槍である。頂上に立つ人の姿がよく見える。

最低鞍部まで標高差100mほど下り、七ツ小屋山へは200mの登り返しとなるが、相変わらず展望よい尾根道なのでまったく苦にならない。あたり一面の笹原が日の光に輝き、風に揺らめいている。
登り着いた場所は七ツ小屋山ではなく、稜線を少し右に緩く登ると七ツ小屋山頂上となる。大源太山から1時間ほどだった。


ムラサキヤシオ

谷川岳、一ノ倉岳

謙信ゆかりの道

七ツ小屋山は上越国境稜線のほぼ中央に位置しているので、これまた展望を満喫出来る。群馬側の谷もよく見下ろせる。食事休憩ののち国境稜線を行く。タテヤマリンドウ、ツマトリソウ、キスミレなどが咲く。

水が不足気味だったので、稜線直下の雪田まで下りて雪解け水を補給する。少し泥の混じった水しかとれないがしょうがない。七ツ小屋山の直下には比較的大きな残雪があった。

蓬峠の手前で国境稜線に別れを告げ、「謙信ゆかりの道」に入る。シシゴヤノ頭まで標高1400m程度の高さの尾根道が続く。高度は低いがまだ森林限界の少し上のようで、樹林帯にもぐることはない。
右手には大源太山がずっと見え続けている。進むにつれ見える角度が変わっていくので、大源太山もいろいろな形で見える。


シラネアオイ

ツバメオモト

旭原登山口

さらに進むとシラネアオイの群落があった。花期は1週間過ぎてしまっていたが、まとまって咲いているので見栄えがする。なおも平坦道を行くとマイヅルソウ、そしてコイワカガミがすごく多い。
標柱の立つシシゴヤノ頭(1473m)で展望も見納めとなる。頂上からは蓬ヒュッテの黄色い屋根が見えた。今年はあと何回、この稜線を見ることができるだろうか。いつもながら後ろ髪引かれる、去り難い眺めである。

旭原登山口までは、ところどころ急な下りになるがここにはツバメオモトが沢山咲いている。なるほど謙信ゆかりの道は、今の季節なら国境稜線以上に花の道のようだ。
ブナ林に入ると下草が繁茂する足場の悪い下りとなる。今日のコースでは大源太山下の岩場よりもむしろ、こちらのほうが注意を要する。疲労がたまっていると転倒やうっかりの踏み外しが恐い。ここで今日初めてストックを使う。

ジグザグ下りが続き、シシゴヤノ頭から1時間ほどのところでようやく水場にありつく。冷たくて大変おいしい水だ。今日は終始水不足だったので、一気に500mlくらい飲んでしまう。1リットルのペットボトルに詰めて持って帰ることにする。

朝見ていた合流点を経て旭原登山口に戻る。タクシーを呼ぶわけにいかない(費用の面で)。ここから40分ほど下ったところにある旭原バス停まで、もうひと踏ん張りである。
しかし、道中何度か会っていた登山者の方の車に乗せてもらえた。その方たちは三国峠経由で前橋に帰るそうなのだが、わざわざ越後湯沢駅まで運んでくれて感謝感激だ。
浮いた時間で駅前の江神温泉に入ってから帰路に着く。

日帰り山行としては禁断の「新幹線+タクシー」というアプローチをとってしまったが、それでもお釣りが出るような極上のコースだった。


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