山の写真集 > 大菩薩 > 滝子山
-沢と新緑の競演-
タイトル
桜公園-ズミ沢-滝子山-桧平-藤沢
山域大菩薩
地域山梨県
標高滝子山(1610m)
山行日2011年5月21日(土)天気1
沿面距離15.0km
歩行時間5時間15分
標高差967m(桜公園~滝子山)
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2011年5月21日(土)

八王子IC8:15
 中央自動車道
大月IC9:30
 国道20号
9:50桜公園10:00
10:30道証地蔵登山口
11:15曲沢峠分岐
11:30ナメ滝
11:50造林小屋11:55
12:15縦走路
12:45滝子山13:25
13:58桧平
15:07滝子山登山口
15:15車道
16:30桜公園
 国道20号
17:00大月IC
 中央自動車道
18:45高井戸IC


関連リンク
[記録] イワカガミの滝子山
大月市


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朝少し寝坊したので、車で行くことにする。
桜公園に駐車スペースがあるようなので、そこを起点に何とか周回コースが取れるだろう。寂しょう尾根からズミ沢コースだと効率がいい。しかし新緑真っ盛りの今の時期は是非とも、初狩方面へ下りたい。寝坊したのに欲張りな登山者である。

そう何もかもうまくはいかないようで、中央道は朝から激しい渋滞のようだ。調布から乗るのを諦め八王子まで下を走ったが、結局渋滞に巻き込まれてしまった。

ヤブレガサの森

桜公園到着は10時になった。日が高くなってしまったせいもあるが、今日は初夏を通り越して真夏のような陽気である。
日差しはギラギラ、緑むせ返り、その上なんとハルゼミも鳴き出した。半袖Tシャツで出発する。

林道脇にある、パイプで引かれた水場を利用させてもらう。カラッとした暑さなのでそれほど喉が渇く日にはならなそう。

桜公園を出発
三丈の滝
シコクスミレ
ヤブレガサ
ブナ林
ルイヨウボタン

お地蔵さんのある道証地蔵登山口から緩く下り、沢を渡ったところで山腹を絡んで登っていく。じきに沢を高巻く緩やかな道が続く。木々の緑の色は、このあたりではすでに深い。
道は左岸から右岸に移る。ところどころ現れる小さな滝には、地元の小学校により名前がついたようだ。三丈の滝とか、モチヶ滝とかの標識がかかっている。高度を少し上げ、曲沢峠への道を分けるあたりからまばゆいような新緑の森となった。

道は白ザレが多く歩きにくい部分もあるが、見下ろすズミ沢の流れはダイナミックで、ナメ滝も現れるなど飽きさせない。新緑の中、ミツバツツジも彩りを添えている。大谷ヶ丸方面への細い道が分岐している。

モグラのような小さな動物が道に転がっていた。たぶん斜面から落っこちてきたのだろう、もう虫の息になっている。
この万物躍動する時期なのに、かわいそうに思うが仕方がない。
造林小屋が現れ、しばらく行くと防火帯のような場所に出る。大谷ヶ丸に通じる登山道が合流した。防火帯伝いに行くと、右手に見事なブナ林が現れた。さらに高度を上げると、防火帯はルイヨウボタンの多く咲く草原になった。
空は青く、カーッとした暑さ。夏山の雰囲気を一足先に味わっている。

静かな自然林の森に入る。林床にはヤブレガサで敷き詰められ、ところどころでシコクスミレ、オオタチツボスミレも見られる。絵になる5月の森である。
鎮西の池から登りに転じ、尾根に出てひとしきりの急登で、滝子山山頂に立つ。

春霞みの眺め
トウゴクミツバツツジ
ミズナラの道が続く
藤沢集落
あいさつ街道
田植え完了

富士山はこの時間では霞んでしまった。広がる山稜は緑鮮やかだが、この山頂も以前に比べて樹林が伸び、展望の妨げになり始めている。混雑する山頂からもう少し西の尾根を歩き、座れる場所を探して休憩する。

初狩方面へ下る。こちらも広葉樹に包まれた、素晴らしい新緑の森になっている。ミズナラが多く、トウゴクミツバツツジがあちこちで鮮やかな紫色を放つ。

道はやがて男坂と女坂に分かれる。男坂の急な下りをとる。このあたりが新緑の度合いが一番瑞々しい。女坂と合流するところは平坦地になっていて、桧平との案内板がある。富士山方面が切り開かれており休憩適地だ。

ミズナラとツツジの森はなおも続く。しばらくしてアカマツが現れ、立川原への下山路を分ける。そちら側は「岩場で危険」と書かれているだけで登山道の表示はない。桜公園に戻るにはここから下れば近くなるのだが、調べてなかったので今日は自重した。
薄暗い檜林をジグザグに下り、「最後の水場」への分岐に下り立つ。水はまだ残っているので立ち寄らず先を行く。
沢沿いに緩く下り、林道に出る。ほどなく民家が見え、滝子山登山道入口に行き着いた。

藤沢は明るい谷間の小さな山村である。民家の庭に座っていたおばあちゃんと挨拶する。「今日は暑いねー」と声をかけられた。天気のいい日はいつも日向ぼっこしているのだろう。ただ今日みたいな日は熱中症にならないか心配だ。
「登山者に告ぐ」という仰々しい掲示板があるのだが、内容はこの付近の歴史の紹介だった。そうしたのどかな山村を抜けると、すぐ先に中央高速がシュー、シューと音を立てている。昔の日本と近代文明が隣り合っている。

また面白い掲示板があった。「告 ここを挨拶街道と呼ぶ。何ひとも必ず挨拶を交わすよう申し渡す」とのこと。さっきのおばあちゃん以外、人を見かけないので確かめられないのが残念。
初狩駅へは左方向だが、右折し川沿いに行く。桜公園までは暑い中、1時間以上の車道歩きとなってしまった。やっぱり滝子山は電車で来て、駅から駅まで歩くのが似合っている。

周囲の田んぼは田植えも済み、あとは正真正銘の暑い夏を待つばかりとなっていた。