山の写真集 > 中央線沿線 > 高尾山から城山
  • -暖かい冬の山の一日-
  • 高尾山口駅-6号路-高尾山-城山-相模湖駅
  • 中央線沿線
  • 東京都/神奈川県
  • 高尾山(599m), 城山(670m)
  • 2015年12月19日(土)
  • 10.7km
  • 4時間20分
  • 479m(高尾山口駅-城山)
  • -
  • -
  • 京王線, 中央線
天気1

 

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2015年12月19日(土)
渋谷駅 8:21
  井の頭線
8:21 明大前駅 8:26
  京王線
北野駅乗換え
9:12   高尾山口駅 9:25
9:40   6号路入口
10:40   稲荷山コース
11:05 高尾山 11:20
11:50 一丁平
12:05 城山 13:35
14:30 登山口休憩所 15:05
15:25   吊り橋
15:55 相模湖駅 15:59
  中央線
16:24 八王子駅
  京王線
  新宿駅

 

地球規模で異常気象が続いていて、ドイツでは桜が一気に開花したという。日本も暖かな冬が続いているが、ここへ来てようやく冬本来の寒さがやってきたようだ。19日は冬の高尾山オフ会だった。
高尾山は一般登山道だけでも10本くらいコースがある。春のスミレオフ会の時は日影沢林道を登って、下山路はその時の気分で選ぶことが多い。そのため、どこを歩いて下山したのか、後になると忘れている。今回登る6号路も、今まで歩いたことがあるのかないのかはっきりしなかったが、登ってみて初めての道であることがわかった。


高尾山山頂から丹沢の山並みを望む

京王線高尾山口駅は今年4月、ウッディな造りに改築された

高尾山口駅

高尾山6号路は沢沿いの穏やかな登りが続く

穏やかな登路

暖冬の影響か、ニリンソウの咲き返りが見られた

ニリンソウ

冬でも人影は絶えない高尾山山頂

高尾山山頂

高尾山山頂から望む富士山

富士山が大きい

山頂にある高尾ビジターセンター

ビジターセンター

一丁平には鉄道会社による記念樹が植えられ、このような板がかけられていた

社員の意気込み

芝地の広がる城山山頂

青空の山頂


7名が高尾山口駅に集合し、ぞろぞろとケーブルの脇を通って舗装道路を登っていく。2号路へ行く道を分けて琵琶滝を見下ろしながら山に入る。6号路は沢沿いにしばらく進むルートで、穏やかな登山道が続く。
今日は寒くなる予想だったが、思ったほどではない。先行者が、ニリンソウが咲いているのを見つけた。ツツジやスミレの返り咲きはよく見るのだが、冬にニリンソウを見たのは初めて。これも記録的な暖かさが続いたせいだろうか。

沢沿いでも日の差す場所も多く、周辺は明るい。ゆっくりと高度を上げて、稲荷山コースからの道が合流したのでそちらに進む。
尾根道はぐっと明るく、とたんに歩く人も増えた。やはり稲荷山コースは人気がある。急な階段を息を切らしながら登り、高尾山の山頂に着いた。
木はすっかり葉を落とし冬の姿だが、何といっても富士山の眺めがすばらしい。高尾山てこんなに眺めのいい山だったのかと再認識する。いつもスミレなどの山野草を目的に歩き、展望は二の次だった。

山頂にはビジターセンターがあり、入ってみた。確か以前は靴を脱ぐ必要があった、今は土足で見学できて係の人も親切そうで、好感が持てた。やはりミシュランに掲載され有名になると、地位が人を作るでもないが、売店やこのような公共施設はイメージを一新して利用しやすいようになった。

城山山頂からスカイツリーが見えた

スカイツリー

左に大室山・加入道山。富士山の手前に御正体山を始め道志の稜線

城山も好展望

城山から千木良への下山路は、雑木の明るい尾根が続く

雑木林の登山道

千木良の登山口には休憩所があり、富士見桜と名づけられた桜の大木が立つ

富士見桜

千木良の住宅地を通って相模湖駅へ

住宅地を通って

嵐山山麓の弁天島キャンプ場付近には、わずかに紅葉が残っていた

名残りの紅葉

清酒「高尾山」。高尾にも地酒がある。あきる野市の酒造会社によるもの

いただきました


城山へは、北側の巻き道を歩く。シモバシラがあるか期待していたが、ずいぶん日が高くなってしまったし、そもそもこの暖かさでは無理だろう。
しかし標高500m程度でも、日が差さない北斜面はさすがに肌寒く感じる。足元にはシモバシラならぬ霜柱が何箇所かで見られた。
一丁平で尾根道に合流。南面の芝地に、鉄道会社による記念樹が植えられていた。それぞれの木の幹には社員の仕事に対する意気込みを表しているのか、記入者名とともに「攻める」などと書かれた木の板がかけられていて面白い。

尾根道は日がさんさんと降り注ぎ暖かく、気分的には晩秋のハイキングだ。ランナーも含め、尾根道は軽装の人やグループの登山者が多い。シーズンは終わってもそこはさすが、都民や県民にとっては「ちょっとお山に散歩でも・・」的な身近な存在の山である。
城山手前の登りでは、スリップ防止のための木道が敷かれている。最初にこの木道を見たときは、こんなところにまさか、と驚いたが、もう見慣れて歩き慣れてしまった。

城山山頂は大勢の人。都心方面の眺めがすばらしい。スカイツリーもはっきり見える。
今日は時間に余裕があるので、テーブルでゆっくり昼食をとる。売店でなめこ汁と甘酒を飲んだ。高尾山のなめこ汁は味噌仕立てだそうだが、城山のほうは醤油ベースて、差別化を図っている。夏季はかき氷がジャンボサイズでオススメだそうである。
城山南面の日当たりのいい芝生から、丹沢や道志の山を確認し合う。大室山や今倉山の背後に御正体山の丸っこい山体がうっすらと見えた。見慣れているはずのこの山々の眺めも、ひとつひとつ同定しようとすると意外とわからなかったり、勘違いして覚えていたりするのに気づく。

今日は相模湖のほうに下山する。いったん樹林の中となるが、ほどなく雑木林の明るい尾根道となり、木の枝越しに石老山などが見える。落ち葉が厚く積もって滑りやすいところもあるものの、大方は歩きやすい。この登山道は10年以上前に登ったことがありそのときはあまり印象に残らなかったが、冬枯れの日にはすごく気分のいいコースである。
中央自動車道や山麓の住宅街が見えてきて、やがて墓地の上の登山口に下りた。ここは眺めのよい休憩場所になっていて、富士見桜と名づけられた大きな桜の木があった。7名でちょうどよいテーブルがあったので、休憩していく。

この後住宅地を通っていく。千木良バス停があるがさらに下っていくと再び未舗装の道となった。弁天島キャンプ場までかなりの高度を下げていく。
橋を渡る手前のキャンプ場のような場所で、何匹もの猫が、通行人からのエサ待ち顔でたむろしていた。城山にも猫が歩いていたし、最近の山は犬より猫を見ることが増えてきたように思う。

付近にまだ紅葉の残っている吊り橋を渡った後は、車道の高さに復帰するまで意外ときつい登り返しとなる。
相模ダムを見て、相模湖駅着は16時前。太陽も山の稜線に隠れようとしていた。今日の日没では、高尾山山頂でダイヤモンド富士が見られる。今頃上では撮影のための場所取りで再び賑わい始めているだろう。
八王子で今年の反省会をして帰途につく。