たてやま 2001.8.9.~10 室堂~雷鳥沢~雄山~室堂 |
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●雄山を往復 次の日もガスだった。自分もそうだが、宿泊者みんなに落胆の色がある。 五色ガ原への縦走はやめ、せめて立山の雄山(おやま)へは行こうと思う。テント場に戻り、テントを撤収。中には水溜りが出来ていた。その足で室堂に戻る。
ガスは昨日ほどではなく、昨日見えなかった地獄谷、みくりが池を目にする。こんな大きな池が昨日全く見えなかったのだからガスは恐ろしい。 室堂のロッカーにザックを入れ、一ノ越・雄山を目指す。途中で雷鳥を三羽見る。登山道を自分たちと同じ方向に歩いている。やがて石の段に上がり、ポーズをとる。「サービス満点だね」という声が聞こえる。 一ノ越を過ぎてガス、風が強くなる。かなりきついガレの登り。普段着の家族連れもいる。こんな風の強い寒い(気温12度位)所を登ろうというのか? 案の定「もう登れない、寒いよー」と泣き出す女の子がいた。しかしその母親が「何で泣くの!?歩けないの!?足が付いてるでしょ。しっかりしなさい!」とその子を叱る。女の子が気の毒に思えた。
立山の頂上、雄山(標高3003m)に登り着く。周囲は白濁色。 社務所から少し登ったところに立山神社があり、ここが本当の頂上である。拝観料500円を払わなければ入れない。 神社でお払いをしてもらった。今年は立山開山1300年、さらに頂上の今の社が建立されたのが5年前の今日(8月10日)だったそうである。 紙製の記念のお札をもらった。 また昨年、この社に落雷があり、一部補修をしたらしい。 標高3000mの神社でお払いしてもらうのは、何とも貴重な体験だ。ガスの中の登りではあったが、登った意義を感じた。
室堂へ下る。計画を1日短縮し、このままアルペンルートで下りることにした。相前後してバケツをひっくり返したような雨が降りだした。 トロリーバス、ケーブル、ロープウェイと乗り継ぎ黒部ダム、扇沢。そしてバスで信濃大町駅へ。 その後のスーパーあずさ号は、大雨の影響で新宿到着が90分近くも遅れた。 お払いのご利益はいつ頃来てくれるのか。 |