~山上湿原と13kmのブナ林縦走~
タイトル
とらげやま(1433m)、たかまつだけ(1348m)

2004年7月3日~4日

赤倉沢-虎毛山-高松岳-
小安岳-泥湯温泉
マップ
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高松岳から小安岳へ向かう
高松岳から小安岳へ向かう。遠景に雲に隠れた栗駒山

●展望の高松岳から泥湯温泉へ
高松岳頂上は南面が切れ落ちて素晴らしい展望地。正面の虎毛山は雲間に見え隠れ、栗駒山や神室連峰なども雲に隠されているが遠望が意外と効く。蔵王あたりが見えているのか。

そして見下ろす位置には、今まで歩いた稜線が虎毛山下までうねうねと続いている。あんな遠くから来たのかと感激する。

高松岳避難小屋は高松岳頂上の背後にある。小屋のあるところの方が少し標高が高いように見える。造りは虎毛山の小屋と同じ。

小屋から小安岳へ向かう稜線も眺めよい笹原が続いている。涼風が通り気持ちよい道だ。白・黄のニガナ、シャクナゲ、ゴゼンタチバナ、アカモノと花もぐっと多くなる。
高松岳と虎毛山
高松岳と虎毛山
泥湯温泉
泥湯温泉

石神山分岐で左折して小安岳(1292m)に登る。高松岳の姿が大きく望める。その左方に虎毛山もはっきり見えている。

小安岳を下ってすぐに水場に至る。高松岳から高度はそれほど下げていないから、虎毛山よりも高松岳避難小屋のほうが水の担ぎ上げは楽だ。縦走は水の便を考えれば、高松岳から歩いた方がいいかもしれない。
シャクナゲ
シャクナゲ
タカネニガナ
タカネニガナ
ズダヤクシュ
ズダヤクシュ

充実感に浸った後、下山にかかる。泥湯温泉への道もブナの林相がなかなかいい。林床にズダヤクシュを見る。
ガレ場がたまにあるものの、急な下りがない。しかし新湯跡までは意外に長く感じる。
新湯跡ではモウモウと湯煙が上がっている。流れに手をつけてみると暖かい。これを見るともう、温泉に入ることばかり考える。

車道が見え始める。7時間を超える山行も終わりが近づいた。登山口から5分ほどで泥湯温泉。露天風呂の濁り湯に入る。
泥湯温泉は、以前は透明なお湯だったが、娘さんが恥ずかしそうに入浴しているのを見て、神様が濁らせてくれたとの言い伝えがある。狭い温泉地だが人はそれほどおらず、田舎の温泉と言う感じでのんびり出来る。休憩所でマイタケうどんを食べる。ついでにキノコの詰め合わせも買って帰る。

今回は低い山の縦走であったが、東北の実に奥深い部分を歩いた印象がある。自然の精に触れることの出来た2日間だった。



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