~秋の花咲く御坂の山~
タイトル

せっとうがたけ(1720m)からじゅうにがたけ(1683m)
2007年9月22日(土) 曇り後時々晴れ

富士急行河口湖駅7:50-[タクシー]-8:05根場民宿(魚眠荘)-8:20登山口-10:05雪頭ヶ岳10:25-10:40鬼ヶ岳10:50-11:05金山-11:50十二ヶ岳12:20-13:15文化洞トンネル分岐-13:35桑留尾バス停15:15-[バス]-15:33河口湖駅 歩行時間:4時間30分

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富士五湖周辺の山は久しぶりで、精進湖や西湖周辺となると昨年12月の蛾ヶ岳~三方分山以来となる。
今日の雪頭ヶ岳からのコースは5年前に歩いているが、すぐそこにあるはずの富士山が見えなかった。今回も朝は晴れてはいたが9月の天候は気まぐれなのですぐに曇ってしまった。
それでもこの時期にしては実に多くの亜高山性の花が見られ、さすが御坂の山との印象を持った。

新しい登山靴

トリカブト

かろうじて富士山

また今回は、新しい登山靴を試す機会となった。今の靴は、何年前に買ったのかも忘れたほど使い込んでいて、底は減りツルツルである。
買ったのはスカルパの2万円の軽登山靴(ハイカットではない)で、今回で同じシリーズを3回買い続けた。スカルパは少し細身だが登山靴っぽくなく格好がいい。街中を歩いていてもあまり違和感がない。
登山用品はもっぱら新宿のICI石井スポーツで調達しているが、靴だけはスカルパが用意されているコージツで買っている。
ローカットの靴は動きやすい反面、足首の保護がいまひとつとなり、ひねるなどの不規則な動きに不安がある。そろそろ体のバランス感覚も若い頃とは勝手が違ってきて、安全な山行のためには軽登山靴といえども強度の高いものを、と考える時期にも来ていると思う。しかし陳列棚を見ているうちに、また今回も結局、動きやすさを第一で選んでしまった。

河口湖駅から根場(ねんば)民宿の魚眠荘前でタクシーを下りる(タクシー代3770円)。合宿用の音楽ホールの間を直進して右折、雪頭ヶ岳への登山口に向かう。
ダートの林道からいったん、護岸工事の現場に出る。前回こんなのがあったか、記憶がない。
建築中の堰堤の脇を縫うように、山道に入る。涸れ沢の登りから植林帯へ移っていくあたりは、背に日を浴びて大変暑い。汗が滴り落ちて止まらなくなる。
水を飲みながら登るがこらえきれず、早めの休憩をする。


ウメバチソウ

王岳を展望

木の間から透かして見る鬼ヶ岳付近の稜線は、灰色の雲で覆われ始めている。意外と天気は良くない。自然林に入るころは涼しさが支配し、体が楽になる。
ブナの原生林と書かれた緩い登り。トリカブトやフシグロセンノウなど秋の花が多い。色鮮やかなキノコも足元をにぎわす。

いったん展望開けるがまた樹林帯。なお高度を稼ぎ、ロープのついた急な登りをこなすとようやく眺めが開ける。富士山は8合目より上が雲の中で残念。

雪頭ヶ岳頂上にはカイフウロそしてウメバチソウが群落をなしている。ここは初夏以降お花畑になるようだ。
それにマツムシソウ。今年はどこでも見ることが出来ずシーズンを終えてしまうかと思っていたが、運良く咲き残りに出会えた。咲き残りというにはかなりの数咲いている。
富士山は8合目より上の雲が取れてきて、頭だけ見えるようになる。雲の下はもやっているが、上は空気が澄んでいるのか輪郭まではっきり見える。


桑留尾への下りにてブナの大樹を見る [壁紙用 1024×768]

樹林帯からヤセ尾根へ、そして梯子を上る。青空が多い割には、太陽の方角に厚い雲があり肌寒い。鬼ヶ岳(1738m)からは黒岳、釈迦ヶ岳、三ツ峠など御坂の山が見える。背の低い木には紅葉しかかっているのもある。

鬼ヶ岳からはひとしきり急な下りを経て、金山への緩い登り返しとなる。初秋の花の主役、トリカブトが多い。まだ白く小さな花芽のようなものも目立つ。
カイフウロはハクサンフウロと見間違うような鮮やかなピンク色、そしてタチフウロもある。

カラマツを背に金山(1686m)を下り快適な道を行く。あたりが開け始め、梯子での急な下り。
すぐにロープのついた岩場になり、ここは濡れていて滑りやすい。今まで何度か上り下りした場所だが今日は緊張した。


潅木は紅葉の初め

桑留尾登山口から

足を置く場所をいろいろ変えながら慎重に登る。登りきって振り返ると鬼ヶ岳、節刀ヶ岳がよく見える。少し天気も回復した。富士山は8合目より上が見えたり、隠れたり。
展望のいい岩尾根を伝って十二ヶ岳。今日は土曜日でも山は静かだ。これまで数えるほどの人にしか会っていない。ようやく稜線にも日が差し始め、明るい緑色の山々を眺める。

今日はここで下山する。桑留尾(くわるび)への道は初めはザレていてきつい。今日は新しい靴のせいか固さがあってぎこちない。
15分ほど踏ん張り、ようやく穏やかな下りとなる。周囲は自然林が清々しい。堂々とした大きなブナが登山道のすぐ脇にあり。根元から見上げられる。

車の音が聞こえ始めると、木の間から西湖の湖面が見えてくる。文化洞トンネルへの道を分けて再び急坂。アカマツの林を経て桑留尾の登山口に着く。なお左手に分岐している山道は「通学路」と書かれているが、今でも通学路として使われているのだろうか、不思議である。
稜線にかかっていた雲もすっかり取れ、青空に鬼ヶ岳の大きな塊が映える。

いずみの湯に立ち寄ってからバスで戻る。河口湖駅からは接続よく「ホリデー快速河口湖」に乗れた。特急車両仕様でガラガラ、新宿まで乗り換えることなく帰る。


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