~どんどん大きくなる富士山~
タイトル
いしわりやま(1413m)
2008年12月20日(土) 晴れ
初台IC-[首都高速、中央自動車道、東富士五湖道路]-山中湖IC-6:30石割の湯6:40-7:00富士見平-7:07あずまや-7:27石割神社-7:40石割山8:00-8:20平尾山-9:00大平山9:10-9:25飯盛山-9:32長池山-9:40車道-10:00大出山入口10:08-[周遊バス]-10:25石割の湯-河口湖IC-[中央自動車道、首都高速]-高井戸IC
歩行時間:2時間50分

マップ
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午後方天気が悪くなるとの予報で、朝4時半に車で家を出た。
東の空が白んでくるころ、中央自動車道の河口湖ICから東富士五湖道路に入る。急に窓ガラスが曇ってきた。道路脇に設置された気温の電光掲示板を見たらマイナス2℃だった。今日はこの時期にしては暖かいとの予報なのだが、それでも標高1000mの早朝はさすがに氷点下の世界だ。


富士山がもう目の前に

山中湖北岸を走って平野、その少し先の石割の湯駐車場に車を置かせてもらう。先に停まっていた車のボンネットは霜で真っ白になっていた。

まだ薄暗い中、支度をして出発。石割の湯の源泉記念碑を見て、冬枯れの林道を進む。寒い、いやそうでもない。
富士山の見えない富士見平で林道を離れ高度を上げていくと朝日が差し込んできた。木の向こうに白無垢の富士山も大きな姿を現す。体が火照ってきたのでフリースを脱ぐ。

やがてあずまやの建つ場所に来る。平野からの登山道がここで合流する。数日前に積もった雪が少しだけ残っていた。
ここには「避難小屋」と書かれた平成4年の竣工碑があるが、どうみてもあずまやだ。なおそれには山中湖村長(当時)の名も刻まれている。「羽田国海山」すごい名前だ、いったいどういう方なのだろう。

ブナ林も冬枯れ
石割山頂上から
町並みと南ア

天気のいいうちに今日は登ってしまおう。石割山頂上へ歩を進める。南面のせいか雪は見当たらない。暖かささえ感じる快適な尾根歩きになる。樹林の向こうに朝日を浴びる富士山も顔を出す。
石割神社から頂上までの間は、笹の中の急登となる。木の根をつかみながらぬかるんだ坂を上がる。頭上が明るくなり石割山頂上に出る。

やはり天候が不安定さを増しているのか、富士山の後ろの南側の低い部分には雲が湧き、山中湖東側の三国山稜は上部に厚い雲が支配し、時々須走口のほうに流れてくる。
しかしその他は青空だ。南アルプスも白いラインを際立たせている。

二十曲峠のほうから一人登ってきた。登山道は凍結して大変だったという。見ると北側に伸びるその道はたしかに凍っていた。北面だし、まだ朝早いので気温が高くても溶けていないのだろう。自分が登ってきた道は全然雪がなかった。
天気が持つ間は尾根を歩き続けることにする。急坂を下り疎林に入る。

波立つ山中湖
石割山を望む
白鳥と富士山

平尾山(1290m)へ登り返し、眺めのいい稜線に立つと生暖かい風がビュービューと吹いている。下も風が強いようで、眼下の山中湖の湖面には何本もの波線が刻まれていた。平尾山からの下りは歩きやすい階段道が整備された。
右に左に何本もの下山道と出会うが、目の前の富士山は時々小さな雲に隠されながらも大観を保ち続けており、下山する機会をたびたび逃す。
さらに尾根を下っていく。アンテナ施設のある大平山(1296m)はさらに展望がよい。ベンチで少し休憩する。

歩けば歩くほどどんどん富士山が大きくなる。飯盛山(1190m)から長池山(1178m)、いずれも富士山の展望地。ここまで来たらもう最後まで行くことにする。
樹林帯を下り車道に出る。石割山からも見えたホテルマウント富士の手前で左折し、そのまま山中湖畔に下りる。結局最後まで天気は崩れず、富士山も見え続けていた。

下りた場所は大出山入口で、山中湖周遊バスの停留所になっている。
向かい側の湖岸に下りると白鳥が今年もたくさんいた。ここの白鳥はてっきり渡り鳥かと思ったら、それはコハクチョウで、渡りをせずにここで暮らしているコブハクチョウという種類もいるそうだ。
それでもやはりこの季節、白い富士山を背景に湖岸で遊ぶ白鳥の姿が愛らしい。

周遊バスで石割の湯に戻る。温泉の露天風呂にはゆずがいっぱい浮いていた。今年もいよいよ押し詰まってきた。


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