~梅香る早春の山里~ |
ひのでやま、よしのばいごう 2001.3.18 曇りのち晴れ 青梅線日向和田駅9:19~9:40吉野梅郷(散策)11:35~12:20厳の金毘羅~12:50鉄塔12:55~13:50日ノ出山14:15~14:55林道~15:20三ツ沢つるつる温泉16:10~(バス)~16:30武蔵五日市駅 |
新宿8:19発のホリデイ快速奥多摩行きはガラガラだった。登山には遅すぎる時間なのか、天候があやしいからなのか。
今日は吉野梅郷で梅を見たあとは、天気がよかったら日ノ出山に登るつもりだ。立川駅あたりではポツポツ雨が降っていたが、日向和田(ひなたわだ)駅に着いたときは雲の切れ間から日がのぞくくらいに回復した。 梅のシーズンには、ホリデイ快速もここ日向和田駅に停車する。やはり梅見物の人がドッと下車した。 橋を渡り、梅祭りの看板のある路地に入る。どっちに行ったら吉野梅郷かわからないが、人の流れるほうに行ってみる。 T字路で右に折れ、「吉野梅郷中心地」の方向へ歩く。このへんは民家と梅園が交互に並んでいる感じだ。梅は八分咲き程度。本数が多いので壮観だ。ほのかな香りもする。路肩にはフクジュソウ、ミツマタも咲いている。紅色をした梅がひときわ鮮やかである。 高そうなカメラと三脚を抱えた人が多い。どうも梅の中でも「名所」的な扱いの木があるようで、特定の木に何人かがカメラを向けている。 行ったり来たりして、梅の公園の入口に着く。日ノ出山ハイキングコースの案内板もあり、現在位置を確認する。 公園内は満開近い梅の木も多いが、人も多い。淡いピンク色の梅がすごく綺麗だ。
高みに上がると、梅の公園全景と日向和田の街並みが広く見渡せる。天気もさらに良くなり、快晴となった。 ここ梅の公園を1周するのに、超のんびり歩いて1時間くらい。青梅市のホームページで開花状況はだいたいわかっていたが、これでも例年よりは開花のペースが少し遅いようだ。やはり3月上旬の冷え込みの影響だろう。ここ数日急に暖かくなり、蕾の梅もあわてて花開いたようである。
梅の公園を一周し、日ノ出山に登る。植林の多い平凡な登山道だが、急なところはほとんどない。ただその分、単調で長く感じる。 登り初めは12時近くなってしまった。下りてくる人とひっきりなしにすれ違う。やはり、日ノ出山から下りて来た後に梅見物するのが普通のようだ。「こんにちは、こんにちは、...。」もういいかげん挨拶が面倒臭くなる。100人くらいとすれ違った。 ここ数ヶ月は、人に会うとほっとするくらい、山は静かだった。3月になるとハイカーが続々と山に戻って来る。こんにちはの回数がどんどん増えて行く、そんなところにも春の到来を実感する。 日ノ出山山頂には雪もなく、広い展望が得られる。都心もはっきりと遠望出来る。いつしか空の雲も消えた。気温も上がり、オープンシャツになってつるつる温泉へ下る。
「ひので三ツ沢つるつる温泉」は、文字通り肌がつるつるになる泉質の温泉で気持ち良い。 がこの日は、何やら観光バス2台で団体が入りに来ていて、中は大変な混雑。いったいこんな無茶なツアーを誰が企画するのだろうか。宿泊施設のない日帰り用の温泉施設に、観光バスで乗り込まないでほしいものである。 温泉からは、汽車の型をした路線バスで武蔵五日市駅に帰る。 |