山の写真集(浦山大日堂から鳥首峠、蕨山)

~関東の地を見渡す展望台~
タイトル
うらやまだいにちどうからとりくびとうげ
わらびやま(1044m)
2005年12月25日(日)快晴

8:06西武秩父駅-[バス]-8:30浦山大日堂-9:05冠岩-10:02鳥首峠10:10-11:20橋小屋ノ頭11:30-11:40逆川乗越-11:55蕨山展望台12:40-13:00藤棚山-13:20大ヨケノ頭-14:05金毘羅神社-14:40さわらびの湯16:21-[バス]-17:10西武鉄道・飯能駅
歩行時間:5時間

マップ
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今朝の秩父市内は氷点下8度と凍てつく寒さ。じっとしていられないので、そこいらじゅうを歩き回りながら30分後にくるバスを待つ。乗客は自分一人だった。
蕨山展望台から大岳山などの眺め
蕨山展望台から大岳山などの眺め

終点の浦山大日堂から、さらに奥に伸びる林道を進む。
この道は薄暗い谷間で、冬はかなり寒いかと思っていたが、まぶしくらいに日に照らされる場所もあった。やがて左折し、冠岩の集落跡を目指す。
左の斜面には、ところどころに送電線巡視路の入口が覗いており、尾根伝いの登路も何本かありそうである。

冠岩と示された標柱から山道となる。2,3軒の廃屋が建つのみの冠岩集落跡だが、そう荒廃してはおらず、物干しにかけられたロープも古いものではない。人が住んでいるようにも感じられる。

集落跡から右に折れ、尾根を乗っ越す。道は大変わかりにくい。薄い踏み跡とテープを頼りに山腹を巻きながら行く。たまに、大持山や武甲山を示す小さな指導標を見かける。
鳥首峠
鳥首峠
奥多摩の山を展望
奥多摩の山を展望

左に送電線巡視路を分けた先で枯れ沢をまたぐが、ザレていて少々危険だ。四つんばいになりながらなんとか通過する。やはり、あまりガイドで紹介されていないコースだけある。

山腹道をトラバースし支尾根を乗っ越す、そしてまた山腹道。この繰り返しである。尾根伝いではないので日もあまり当たらない。
しかしやがて周囲は自然林の割合が多くなってくる。そして突然膝上までのラッセル。ただし落ち葉のラッセルだ。雪は全くない。樹木はもうすっかり、冬枯れの様相だ。

3つめの尾根を乗っ越すあたりから、樹林を透かして奥秩父の山並みも見えてくる。祠と標識のある鳥首峠に到着。気持ちのいい峠である。反対の名栗村側には、醜く削り取られた石灰岩の白い山肌が奇妙に映る。

鳥首峠から南の尾根を上がる。ここから橋小屋ノ頭までは初めて歩く道だ。
すぐに鉄塔の立つピークに上がる。三ツドッケなど奥多摩の山の眺めがいい。
杉の植林と自然林に挟まれた道は歩きやすいが、突然ロープの張られた急登が現れたりで、意外と時間がかかる。
滝入山、ショウジクボの頭と小ピークを丹念に越える。来し方を振り返ると、北関東の白い山並みが遠望された。
ショウジクボの頭には「三十三尋ノ滝を経て白岩」に下る道が分岐している。

アシビが現れるとヤシンタイの頭、さらにいくつかのコブを越えて本日の最高点、橋小屋ノ頭(1163m)に登りつく。今日初めての登山者に会う。
そしてこのへんで、ようやく少しまとまった雪(うっすらとだが)を見る。ここまでかなりアップダウンをこなしたので、中休止する。ここは思ったほど展望は良くない。
タタラの頭から奥多摩の日向沢ノ峰に通ずる道には「仁田山」と指導標が示していた。前来たときにはなかったものだ。
冬の装いの金毘羅尾根
冬の装いの金毘羅尾根
河又の家並み
河又の家並み

今日はここで左に折れ、蕨山への道に入る。最初はかなりの急坂(下り)だ。
車道を越して少しの登り返しで、ベンチのある蕨山最高点(1044m)だ。右手の林の中に蕨山の山名板がひっそりと掲げられている。

名郷への分岐の先が蕨山展望台。前回は座る場所もないほど混んでいたところだ。そして厳冬の今日もそこそこ多くの人が休んでいる。
大持山や武川岳の大きな山体の両脇に奥日光や上州武尊、谷川連峰の白い雪山が望めるが、ここはどうも樹林が伸びて来たようでベンチに腰を下ろすと見づらい。
このまま樹林がどんどん生育していくと、展望台の名はどうなるのだろうか。

南側には大岳山や御岳山のシルエットが墨絵のよう、遠くに丹沢三ツ峰と大山も見えている。今日は一点の雲もない完璧な快晴の空。富士山の姿がないのは惜しいところだが、青空の下、関東の山や平野を広く望める展望地である。

河又に向けて7kmの長い尾根を下山する。岩の出た急坂を下り、その先の藤棚山(920m)からしばらくは自然林が多い。冬枯れの風景がよく似合う。
しかしやがて、右下に車道が尾根に沿うように伸びているのを見る。以前にはなかった。こんな道がこの尾根を取り囲んでしまったか。
登山道のほうも降水量が少ないせいか、場所によってはカラカラに乾いてまるでコンクリートの道を歩いているようだ。気持ちの良いのびやかな尾根なだけに残念だ。

山火事の後、建物が完全に取り払われてしまった金毘羅神社を経て、河又の名栗湖畔に下りる。
まだ3時前だが、さわらびの湯付近から見上げる稜線に日が落ちようとしている。今が日の一番短い時期だ。寒さはまだまだ続きそうだが、これからだんだんと日足が伸びてくる。それが実感されるようになる頃に、また秩父の山に来てみたい。


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