~奥秩父の奇岩に立つ~
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みずがきやま 2001.7.7 曇り時々晴れ

五反田4:50~(車)~7:30瑞牆山荘~8:10富士見平~8:40天鳥川~9:50瑞牆山11:00~11:55天鳥川~12:15富士見平~12:45瑞牆山荘~(車)~増富の湯~(車)~五反田
(歩行時間:3時間45分)


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富士見平小屋
富士見平小屋

朝5時少し前に友人の車で五反田を出発する。首都高速、中央高速と走り須玉ICから増富温泉方面に行く。
瑞牆山荘に着いたのは7時半。やっぱり車は早い。ここまで電車やバスで来るのなら、接続の関係で10時を過ぎてしまう。

澄んだ青空、気温もそう高くない。山荘前から富士見平へ歩き出す。白いヤマオダマキをあちこちに見る。林道を横切り、ベンチのある所まではかなりの急坂である。
無人の富士見平小屋の脇から、しばらくは平坦な登山道を進む。天鳥川の水音が聞こえるようになると、川に向かって今度は急な下りとなる。樹林の切れ間から瑞牆山の岩峰が見える。頂上部にはガスがかかり始めている。

水量の少ない天鳥川を越すと、鉄製の階段ののち、急な石だらけの道となる。ところどころロープがかかっている。まるで「みずがきアスレチックランド」だ。ほぼ一定の斜度がずっと続いている。
こらえながら登って行くと視界が若干広くなり、シャクナゲの葉に囲まれるようになる。大ヤスリ岩を巻くころになると上部が開け、そろそろ山頂近い雰囲気になる。
黒森と山頂との分岐点。ここから5分くらいシャクナゲの道を登ると、ついに瑞牆山頂上だ。

瑞牆山頂から大ヤスリ岩
瑞牆山頂から大ヤスリ岩
瑞牆山
瑞牆山

頂上は、大きな岩がいくつも積み重なって出来ているが、南面はスッパリと切れ落ちている。
四囲をガスと雲にさえぎられ、金峰山、八ヶ岳などの周囲の山の展望は得られなかった。が5分くらいするとガスが切れてきた。それとともに、眼下の景観がばっと広がる。

夏雲湧く瑞牆山頂
夏雲湧く瑞牆山頂

大ヤスリ岩などの奇岩が連なり、その下には広葉樹の森が一面に広がっている。アートな展望である。ここからの展望はよく水墨画を見ているようだ、と例えられるが、それは決して大げさな表現ではない。
山頂には、アズマシャクナゲが少し咲き残っている。また、時たま遠くに長野方面の街並みが眺められる。周囲の山の眺めは最後まで得られなかったが、それでも山頂に1時間以上も長居してしまった。それほど飽きの来ない眺めだった。

下山は往路を戻る。瑞牆山荘に下りたあと、「増富の湯」へ向かった。増富温泉はラジウム含有量が東洋一だそうで、源泉に入るとわかるがちょっと独特の匂いがする。増富の湯は源泉のほか、薬草湯、ハーブ湯などいろいろなタイプのお湯を楽しめる。
(後日記:ラジウム温泉で有名な増富温泉だが、ここ増富の湯はラジウム泉ではなかった。正しくは塩化・炭酸水素塩泉、ラドン含有、とのこと)

山頂に長居し、温泉で長風呂し、それでもまだ2時台だ。外は太陽がギラギラしている。
今日は時間的にずいぶん余裕を持って帰途に着けるなあ、と思ったら帰りは渋滞に巻き込まれ、結局帰宅は6時過ぎとなった。


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