~秋色深まる広葉樹の山~
タイトル

おおしかやま(1236m)、おぼうやま(1430m)、
2006年11月5日(日) 晴れ時々曇り

7:35笹子駅-7:55稲村神社-8:32道証地蔵-9:20滝子山分岐-9:55曲り沢峠10:05-10:10オッ立10:20-10:40景徳院分岐-10:45大鹿山10:50-11:05大鹿峠11:10-11:45お坊山12:25-13:00大鹿峠-13:05天狗尾根-13:55景徳院入口14:10-[バス]-14:20甲斐大和駅
歩行時間:5時間15分
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晩秋の山道(お坊山北斜面) [拡大 561×800]

朝もやのたちこめる中、笹子駅を出発。甲州街道を東へ行き、滝子山・大鹿峠への指導標のところで左折する。
神社をを右に見て、正面の小道は昨年登ったお坊山東尾根への道。今日は右方向へ道なりに進んで、滝子山の登山口まで林道を歩く。

途中で「田通乃姥神」の地蔵様を見る。昔この林道は甲州街道の裏街道であり、道行く人々はこの姥神に無病息災や豊作を祈願しながら、何日もかけて峠越えをしたと伝えられている。お酒などの供物がたくさん置かれている。

道証地蔵の所で山道に入る。沢沿いに緩やかに登高するのが滝子山のズミ沢コースだ。杉林と雑木林に挟まれた道を進む。紅葉はそろそろ始まっている。
にわかにガスが出てくる。日差しがさえぎられると、行動中でも肌寒さを感じる季節になった。
分岐で大鹿峠方面の道に入る。ほどなく自然林一色となる。紅葉が盛り近い。ミズナラの他、大きな葉のクリも多い。

田通乃姥神

高度を上げていくにつれ、ガスが濃くなる。カラマツ帯になると斜度は緩くなる。そこからひと登りで、広々とした曲り沢峠に到着する。周囲はほぼ落葉している。紅葉時期には1週間、いや10日ほど遅かった。
このあたり一帯はすべて広葉樹で、錦色に包まれた稜線歩きは格別と思っているのだが、それはまた次の機会ということのようだ。

曲り沢峠のすぐ左にあるピークに登る。踏み跡のない落ち葉の斜面を10分ほどでオッ立頂上(1301m)に着く。山梨県の真新しい標識が立つ。
南北に細長い頂上部を歩いてみたが、展望の開ける場所はなかった。


オッ立山頂

稜線の紅葉

西に伸びる尾根を下る。曲り沢峠からの登山道と合流し、高度を落とすと紅葉が残っていた。ガスもいつしか晴れ青空がのぞく。
景徳院への道を分けて、尾根伝いに大鹿山(1236m)へ登る。自然林一色の尾根を見ると、やはり新緑・紅葉の時期に一度は歩かなくてはと思う。

大鹿山からは急坂を下る。尾根道と巻き道との分岐になるが、巻き道を行く。再び名残の紅葉。尾根道と合わさったところがベンチのある大鹿峠だ。右側が大きく崩壊している。
ここは4本の登山道が合流している。辿ってきた巻き道と尾根道のほか、朝歩いてきた林道に下る道、それとお坊山への登路である。気持ちよい風が通り、峠らしい雰囲気が残っている。


紅の彩り

ダンコウバイの黄葉

民家の庭先に下りる

3年連続のお坊山へ登るか迷ったが、登ることにした。ここもすべて広葉樹の斜面だが、やはり落葉している。紅葉時期は10日から2週間前か。赤々としたカエデの葉が、茶と灰色の道に彩りを添えている。

左側から回り込むようにお坊山の肩に出る。今日初めてそして唯一の展望地。滝子山、大谷ガ丸などが見渡せる。

頂稜部を数分歩いてお坊山頂上(1430m)に着く。誰もいなくて静かだ。滝子山道の分岐で2人の登山者を見て以降、ここまで一人にも会っていない。

天気も回復し暖かさも感じてきたので、気持ちの良い晩秋の山の空気を感じながら、少しばかり昼寝をする。

大鹿峠まで戻り尾根道を登り返す。鉄塔の手前で左に下る道に入る。
この大鹿峠から曲り沢峠間の稜線から景徳院付近に下る道は3本あるが、この天狗尾根がそのうちの1本だ。これで3本すべて歩くことになる。

天狗尾根も途中までコナラなどの自然林が続く。尾根を外れ杉林に入るとやがて神社の前に下り立つ。鹿除けの扉を開けて初鹿野集落に入る。
そのまま道なりに進むと民家の庭に出たので、横断させてもらう。天狗尾根の終点は人様の家の庭であった。

景徳院から臨時の町営バスに乗って甲斐大和駅に下りる。


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