~雨に輝く新緑の森~
タイトル
かぐらやま(673m)、ごぜんいわ(730m)
2008年5月11日(日) 雨時々曇り

12:50中央線猿橋駅-13:45神楽山13:55-14:12御前岩14:25-14:45厄王権現-15:05林道-15:35大月駅
歩行時間:2時間20分

マップ
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この週末は土日と雨予報。雨だけではなく、五月としては異例の寒さで、奥多摩や丹沢の標高1500mくらいの山ではどうやら雪になったようである。

[ ヤマツツジが鮮やか ]

いつもなら、朝雨が降っているようなら出かける気は起きないものだが、この新緑の季節は別である。日曜の昼過ぎには止むというので、かなり遅い時間になってからの出発となった。
午後からだとあまり長い距離は歩けないので、手頃な中央線沿線の山にする。

高尾を過ぎると、見事な新緑の里山模様が車窓に展開する。天気さえよければ端から端まで縦走してみたいくらいだ。

猿橋駅で降りる。ようやく雨も上がったようだ。念のためスパッツとザックカバーをつける。車道を辿り神楽山の登山口に入る。
濡れた地面は滑りやすく、普段歩き慣れている道でも油断がならない。どんなコースでも、雨または雨後は困難度のレベルが一段階上がる。



神楽山登山口から

グリーンシャワー

身も染まってしまいそうな瑞々しいグリーンシャワーの道に真紅のヤマツツジが鮮やか。しかし下草や灌木の枝が当たり、腰から下がたちまちのうちにびしょ濡れになる。
このコースは最初から尾根にとりつくため、他の中央線沿線の山の道でよくある沢沿いの植林帯がないのがいい。 道はいつしか急登に転じ、スリップをこらえながらどんどん高度を上げる。見えてきた神楽山も緑鮮やかな山。雨の後の新緑は心に染み入る色だ。


露岩の御前岩頂上

緑の山稜

厄王権現

稜線に出て左折。意外と草深い斜面をひと登りでアンテナの立つ神楽山だ。東側の眺めが得られほっと一息。
しかしそれもつかの間、パラパラと雨が降ってきた。山頂で頭上に木がないためたちまち濡れてしまう。久しぶりに雨具の上下を身に着ける。登り出しで止んでいたのでもう降らないと思っていたが虫が良すぎた。

緑鮮やかな稜線を歩く。ヤマツツジが多く、ウツギの白花、足元にはピンクのイカリソウも見られる。
雨は降ったり止んだり。急な登りとなり、再び指導標。左に折れて岩がちの斜面を登ると御前岩に着く。南側が開け180度の展望。一面緑に染まった山稜が見下ろせる。朝日小沢や幡野の集落も見える。
風が冷たく、少し高い山はみな雲の中だがなかなか素晴らしい眺めを前に少し休憩する。

この先、菊花山まで行こうかとも思ったが、歩き出した時間も遅かったことだし、今日はここまでとする。
下山は駒橋経由で大月駅まで歩くコースだ。下り始めは岩の出た斜面をトラバースする所もあって、少し苦労する。10分ほど下ると見上げるような大岩の前に厄王権現が奉られていた。この権現がある場所には厄王山十合目の標柱が立てられている。さっき登った御前岩には厄王山との山名標識もあった。
この岩のゴツゴツした気高き峰を、地元の人々は古くから敬ってきたのだろう。

厄王権現からは尾根状となる。自然林の中を下っていくと五合目標柱、その先に木の鳥居があった。登山口のある用水路まではそれほど時間はかからなかった。
林道を歩き、やがて国道が見えてくる。雨はもう降らなそうだ。大月第一トンネルの手前の清水入橋で雨具を脱ぐ。大月駅まではそこから20分ほどの距離だった。


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