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『ブナ100』参考資料
「朝日百科 植物の世界 8」 種子植物 双子葉類 朝日新聞社

「イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか」渡辺一夫 築地書館 2009年初版、2010年四刷版
木にはそれぞれ個性がある。イタヤカエデは生育状況が悪そうなときはいったん自ら枯れて身軽になり、エネルギーを温存してから再び発芽する。寒さに強いアカガシは照葉樹林でありながら冬芽で休眠する、まるで落葉樹のよう。36の樹木について特色を解説

「シカの脅威と森の未来」前迫ゆり、高槻成紀他 文一総合出版 2015年
シカと山との関係をまとめた書物としては総論的で情報が新しい。1945年に宮城県の金華山島で両者間が及ぼす影響を調べ始めた学者がいた。これがシカと山との関係研究の始まりとなる。その後1990年代のシカの山地での爆発的増加に伴いクローズアップ。丹沢や三頭山の事例も紹介

「高尾山の花と木の図鑑」菱山忠三郎 主婦の友社 1990年初版、2017年改版

「日本人が知っておきたい森林の新常識」田中淳夫 洋泉社 2011年
CO2削減のためにはブナは伐らねばならない、杉やヒノキを植林すべし。ブナ林の保水力、洪水防止としての機能の有用性に疑問符。昨今全国的に広がり始めた里山の重要性や自然の癒し効果、広葉樹信仰の流れに一石を投じる異色の書。著者の肩書きは「森林ジャーナリスト」

「森を読む」大場秀章 岩波書店 2007年

「多種共存の森」清和研二 築地書館 2013年
森林は樹木だけでなく、土壌、岩、菌類、小動物や鳥、昆虫、微生物など多種多様な生き物、無機物それぞれが共存して活動する場所である。菌根菌の役割のほか、樹木が林内独占を避ける自らの知恵として、単一の樹木の種子が一箇所に集中しない「ジャンゼン・コンネル効果」を解説

「樹は語る」清和研二 築地書館 2015年

「東京の自然史」貝塚爽平 紀伊国屋書店 1979年

「日本の土」山野井 徹 築地書館 2015年

「ブナ林の自然環境と保全」村井 宏 他 ソフトサイエンス社 1991年

「ブナ林再生の応用生態学」寺澤和彦・小山浩正 文一総合出版 2008年
長年の謎であったブナのマスティング(豊凶周期が5,6年で繰り返される事象)のメカニズムを解析し、翌年のブナ結実予測技法を提唱。日本でのブナ北限地である北海道黒松内地区での研究成果。書物的には、放置された杉ヒノキの人工林をブナ林に再生するための林業家向けガイド書の位置づけであるが、このブナ結実予測が業界に与えた影響は大きいと思われる

「雪山の生態学」梶本卓也・大丸裕武・杉田久志 東海大学出版会 2002年

「森林資源科学入門」日本大学森林資源科学科 2007年

「ブナの森を楽しむ」西口親雄 岩波新書 1996年

「ブナ林の自然誌」原 正利 平凡社 1996年

「雑木林に出かけよう」八田洋章 朝日新聞社 2002年

「山の自然学」小泉武栄 岩波新書 1998年

「ブナの山旅」坪田和人 山と渓谷社 1999年

「ブナの森から都会が見える」(みちのく朝日連峰やまだより)西沢信雄 山と渓谷社 1997年
朝日連峰の山小屋「朝日鉱泉ナチュラリストの家」の経営者である西澤氏の脱サラ後の山人としての生活つづったエッセイ集。氏の自然を愛する素朴さあふれる純真な文章に心温まる。地元の元マタギの老人、山菜や岩魚採りの名人から聞いた話、さらには「空気神社」のことなど、山深い朝日連峰とその麓の文化にまつわる逸話が詰まっている。日本百名山ブームの功罪、時とともに変遷していく登山者の姿の描写も興味を引く。
グループでマツタケを採りにきて、独り占めしてしまった人に対して烈火のごとく怒るなど、都会に住む人にはない感覚が新鮮で面白おかしく読めた。ちょっととっつきにくい印象だが根は優しい人である

「ブナの森通信」(朝日連峰山小屋からの報告)西沢信雄 無明舎出版 2009年
「ブナの森から都会が見える」と同じく朝日鉱泉のご主人による山日誌。朝日新聞山形版の連載記事を単行本化したもの

「ブナの森とイヌワシの空」博士山ブナ林を守る会 はる書房 1995年

「ブナの森から -クマゲラとともに-」藤井忠志 本の森 2003年

「秘境・和賀山塊」佐藤隆・藤原優太郎 無明舎出版 2005年

「ぼくは高尾山の森林保護員」宮入芳雄 こぶし書房 2014年

「森の木の100不思議」日本林業技術協会 東京書籍 1996年初版、1998年改版

「森林の環境100不思議」日本林業技術協会 東京書籍 1999年初版、2002年改版

「森の巨人たち・巨木100選」平野秀樹 巨樹・巨木を考える会 講談社 2001年

「森を楽しむ山登り」松倉一夫 山と渓谷社 1997年

「日本の森列伝」米倉久邦 山と渓谷社 2015年

「ブナ林へのいざない 新潟県ブナ林百選」新潟県ブナ林研究会編 新潟日報事業社 1991年

「大山・蒜山のブナ林」橋詰隼人 今井書店鳥取出版企画室 2006年
伯耆大山、蒜山のブナ林を長年観察してきた方の集大成。開花、発芽、受粉、結実といったブナのフェノロジー(季節の進行に沿った生物の活動周期)についてわかりやすく書かれており、ブナの生態を知るにはお薦めの書

「ブナ帯文化」梅原 猛 他 思索社 1985年

「雪国大全」佐藤国雄 恒文社 2001年


「筑波山ブナ林保全指針」 茨城県 http://www.pref.ibaraki.jp/seikatsukankyo/kansei/shizen/tsukubasan-buna.html

「ブナ等結実度データベース」 林野庁 http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/tanedas/

「宝永大噴火」wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9D%E6%B0%B8%E5%A4%A7%E5%99%B4%E7%81%AB